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整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

アスリートの難治性下肢疲労骨折に対する治療

10月2日は、第4回スポーツリハビリテーションワークショップ、「下腿・足関節・足部のスポーツ外傷・障害」に出席してきました。
http://tokyo-sports.net/rehabilitation/

1つ目のお話は、順天堂大学整形外科の池田浩先生による
「アスリートの難治性下肢疲労骨折に対する治療」

1)第5中足骨疲労骨折(Jones骨折)

発症リスクの要因として考えられているものとして
・発育期の問題:16歳が多い→リモデリングが間に合わない。高校入学によるレベルアップ。
・アライメント:21足中16足で内反足。
・オーバートレーニング:しかし、オシム監督時代はトレーニング量多かったが受傷数は減少。
・動作:右側へのカッティングでは右側の受傷。
・環境:人工芝
など。

治療は保存より手術のほうが予後がよく、復帰も早い。
プロサッカーチームでの成績では、
・手術では、9Wで復帰、再発6.7%
・保存では、16Wで復帰、再発33%

復帰判定の評価としては、
・骨折部の圧痛
・片脚カーフレイズ
・腓骨筋の収縮痛
など。

ということで、レベルや試合スケジュールなどを加味して、あまり保存療法に固執しないということが大切のようです。

次回は、「脛骨疲労骨折:跳躍型」