.上腕骨外側上顆炎 短橈側手根伸筋1)
【上腕骨外側上顆炎 短橈側手根伸筋1)】
上腕骨外側上顆炎は、退行性変性により脆弱した腱付着部に、
無理な運動負荷が加わり、微細損傷や断裂を生じる。
痛みの部位は、短橈側手根伸筋(ECRB)であるとされている。
1)付着部付近
・付着部の面積が小さい(2007-Robert、Bunata、2008-Cohen)。
・付着部付近まで筋性組織(1999-Ljung)。
・他の筋と橈骨頭に挟まれそのレベルで筋腱移行部になる
(2009-坂田)。
※解剖的に腱付着部にストレスが生じやすい。
※痛みの部位は、筋の伸張ストレスによる付着部なのか?
橈骨頭による筋腱移行部のインピンジメントは?
2)総指伸筋(ED)との関係
・EDに覆われる(2008-Gohen)。
・EDと共同腱として付着(1999-Greenbaum) 。
・EDとは組織学的にも分離することは不可能(1999-Greenbaum) 。
※総指伸筋由来もありそうです。
3)橈骨頭
・他の筋と橈骨頭に挟まれそのレベルで筋腱移行部になる
(2009-坂田)。
・橈骨頭の前方偏位+過回内によりECRBの張力が持続的に増大(2009-坂田)。
※上腕二頭筋の影響もありそうです。
痛くなる部位は被害者の場合が多いですね。