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整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

第16回 千葉県理学療法士学会

第16回 千葉県理学療法士学会

「脊椎脊髄疾患の病態と治療について」
さんむ医療センター 新籾正明 先生

<頸部神経根症>
・出術適応
 ・上肢運動障害あり
 ・痛みが強く早期の手術を希望する場合
 ・3-4ヶ月の保存療法で改善の見られないもの
・手術成績は良好。

<圧迫性脊髄症>
・手術適応
 :JOAスコア、13以上保存、10-12保存or手術、10未満手術。

※手指のしびれでは、手根管症候群の頻度が高く鑑別が必要。
※夜間から明け方の症状増悪や小指のしびれがある場合は、手根管症候群を疑う。

<腰部脊柱間狭窄症>
・神経根型では、3割程度は増悪傾向になり手術が必要か。
・馬尾型、混合型は、症状の程度により手術が望ましい。
・若年性の脊柱間狭窄症では、発育型のものがあり従来より脊柱間が狭い。

<腰椎椎間板ヘルニア
・手術に至るのは10-25%。
・発症3-4ヶ月での痛みの程度が予後に影響する。
・早期治療でエビデンスのあるのは、硬膜外ステロイド
・進行性の筋力低下や排尿障害のある場合には、早期の手術が必要。