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整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

.OI1-019「橈骨遠位端骨折後患者におけるダーツスロー・モーションの重要性」

OI1-019「橈骨遠位端骨折後患者におけるダーツスロー・モーションの重要性」
粕渕 賢志
第46回日本理学療法学術大会 2011年

橈骨遠位端骨折後の日常生活動作能力は、
ROMには関連がなく握力のみ関連があるとの報告が多い.

ダーツスロー・モーションとは橈背屈から掌尺屈方向への動きであり、
ダーツスロー・モーション面のROMと日常生活動作能力の報告はない。

橈骨遠位端骨折後患者の
ダーツスロー・モーション面のROMと日常生活動作能力の関連を調査。

日常生活動作能 力は、
DASH(The Disability of the Arm, Shoulder and Hand)スコアの
日本手の外科学会版を用いて評価。

DASHスコアと
橈背屈ROM、ダーツスロー・モーション面ROM に相関が認められた.

掌屈、背屈、橈屈、尺屈、回内、回外、
掌背屈、橈尺屈、回内外のROMは、
DASHスコアと相関が認められなかった。

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ダーツスロー・モーションという言葉は初めて聞きました。

橈骨遠位端骨折後の日常生活動作能力の改善には、
橈背屈の可動域改善が重要ということ。

尺側手根屈筋や近位手根骨の尺側への動きがポイントになるのかな。