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整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

PI1-039「脳梗塞後ラットの記憶障害に対するトレッドミル運動の効果」

PI1-039「脳梗塞後ラットの記憶障害に対するトレッドミル運動の効果」嶋田 悠
第46回日本理学療法学術大会 2011年

動物実験による基礎研究では、トレッドミル運動などの持久運動により
正常ラットの記憶が強化されることが多数報告されている。

トレッドミル運動が脳梗塞ラットの記憶障害に
どのような効果をもたらすのかについて検討。

【方法】
運動群:中大脳動脈閉塞手術4日後から4週間のトレッドミル運動
    (30 分/日、9 m/分)を実施。
非運動群:その間トレッドミル装置内に入れるのみとした。

【結果】
・手術翌日の運動機能評価
→ 両群の麻痺は同程度。

・物体認識試験、位置認識試験の総探索時間に対する新奇物探索時間の割合
→運動群(物体認識試験:54.0±2.1 %、位置認識試験:50.9±2.0 %)
→運動群 (物体認識試験:64.2 ± 1.1 %、位置認識試験:62.6±1.6 %):有意な増加(p < 0.05)

・受動的回避試験(暗室に入るまでの時間)
→非運動群(99 ±51 秒)
→運動群 (300 ± 0 秒):増加する傾向(p = 0.09)。

・記憶機能評価時点での活動量、梗塞体積割合
→2群間に有意差なし

【考察】
脳梗塞モデルラットの記憶障害は 、4 週間のトレッドミル運動により回復されることが示された。

トレッドミル運動によって視覚的認知記憶、空間認知記憶、恐怖条件に伴う長期記憶が改善されると考えられる。

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運動は身体だけでなく、頭にもいいということです。

【BORN TO RUN -走るために生まれた-】では、
人間は走ることで進化してきたとしています。

「項靭帯は、動物が速く動くときに頭を安定させる働きしかないため、
 歩く動物には必要ない。
 大きな尻も必要なのは走るときだけだ。
 同じように、アキレス腱も歩くときは何の用もなさない。」

「素晴らしい!ばねのような脚、ほっそりした上半身、汗腺、
 無毛の皮膚、太陽熱をためにくい直立した身体。」


「人間は年をとるから走るのをやめるのではない。
 走るのをやめるから年をとるのだ。」

運動は大切ですね。