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整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

PI1-057「片側膝関節伸展制限は跨ぎ動作のバイオメカニクスに影響を与えるか」

PI1-057「片側膝関節伸展制限は跨ぎ動作のバイオメカニクスに影響を与えるか」 鈴木謙太郎
第46回日本理学療法学術大会 2011年

膝伸展角度を-10°にした場合、伸展制限なしに比べて

・足底接地時の足底屈角度

・Ankle Rocker(足底接地から踵離地)の足関節角度変化量

は有意に小さい。


体幹最大屈曲角度、

・身体重心-足圧中心傾斜角

は有意に大きい。



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膝の伸展制限が生じると、足関節の動きは小さくなり、
体幹の屈曲が大きくなる。

体幹屈曲により、股関節も屈曲位となり、
大腿筋膜張筋は、
短縮位での持続的な緊張を強いられそうです。

これにより、腸脛靱帯がタイトになり、
下腿を外旋を強め、
膝にさらなるストレスが生じるという悪循環に陥ります。

膝伸展や足背屈はしっかり出したいところです。