popliteus mのブログ

整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

.PI1-074 健常者肩関節における「sinusの立体角の大きさ」と「屈曲・伸展、水平外転・水

PI1-074 健常者肩関節における「sinusの立体角の大きさ」と「屈曲・伸展、水平外転・水平内転の範囲」の関係 家門孝行
第46回日本理学療法学術大会 2011年

上腕の運動範囲は、
肩の回転中心を頂点とした円錐を広げたような形になり、
この領域をjoint sinus coneと呼ぶ。

sinusの大きさは立体角という数値で表現することができる。

立体角と屈曲-伸展、水平外転-内転の相関係数は、

0.68:屈曲-伸展の範囲と立体角
0.76:水平内外転の範囲と立体角
0.87:両者の関と立体角

健常者では、
立体角の大きさは、基本平面内運動の角度と関連が深い。

~~~~~~~~~~~~~~~~
joint sinus cone、初めて聞きました。

利点としては、
・肩関節全体の可動範囲を評価可能
・今まで評価出来なかった範囲も評価可能

欠点としては、
・計測に時間を要する(全て終了に40分程度)
・費用がかかる
・統一された計測手順,表記方法がまだない
ということがあるようです。