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整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

第19回よこはまスポーツ整形外科フォーラム

昨日は、第19回よこはまスポーツ整形外科フォーラムに行ってきました。

普段あまり手術の話を伺うことがないので勉強になりました。。


パネルディスカッションⅠは、
アメリカンフットボールにおける安全対策」でした。

スポーツによる重症頭部外傷で最も多いのが、急性硬膜下血腫になります。

急性硬膜下血腫は、
1)経験年数の少ない選手
2)夏合宿中
3)かなりの頻度で予兆頭痛を伴う
4)脳震盪の発生率が高い環境
で多いとの特徴があるようです。

3)4)はほぼ同じで、脳震盪により軽度の硬膜下血腫が生じている可能性もあり、これが残存した状態でセカンドインパクトが生じると危険のようです。

したがって、脳震盪が生じた後、頭痛が続いている場合は注意が必要です。

また、脳震盪後は自覚症状が消失しても、種々の反応時間が低下している状態が数日から数週間続いている可能性があり、これにより他の怪我のリスクも高まるかもしれません。

夏合宿での受傷も防げるものなので、コーチやトレーナーが選手の状態をしっかり把握することが重要だと感じました。