第19回よこはまスポーツ整形外科フォーラム 2)
<右膝窩動脈補足症候群>
腓腹筋内側頭と膝窩動脈との位置関係異常により発生する症候群。
症状は、足部の痛み、冷感、異常感覚、重だるさ。
主に先天性に腓腹筋内側頭が通常よりも外側に付着しており、
膝窩動脈の閉塞が生じる。
発症率は、0.17~3.5%で15:1で男性に多い。
両側性は、22~67%との報告がある。
腓腹筋の肥大によるものもあり、これは女性に多いとされる。
整形外科領域では稀な疾患で、
主に血管外科領域でのバイパス手術を行うことが多い。
今回は、腓腹筋内側頭移行術の症例が報告されており、
術後6か月では、疼痛-、可動域も術前と差なく、スポーツ復帰しているということでした。
頭の片隅に置いておかないといけないですね。