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整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

PI1-118 「歩行条件の違いによる脳賦活領域の検討」

PI1-118 「歩行条件の違いによる脳賦活領域の検討」 那須 高志
第46回日本理学療法学術大会 2011年

【方法】
トレッドミルでの4Km/hの歩行
課題 1:自然歩行
課題 2:104 回/分に設定したメトロノームに合わせたケイデンス歩行
課題 3:同様のリズムの歌に合わせた歩行
課題 4:歌を口ずさみながら歩行

【結果】
<安静時に対する課題施行時の賦活領域の比較>
課題 1:右前頭前野・運動前野領域
課題 2:左前頭前野・ 前運動野・補足運動野・運動感覚野領域
課題 3:右前頭前野・運動感覚野・運動前野
課題 4:左右前頭前野・ 運動感覚野・補足運動野・運動前野領域
の有意な賦活がみられた.

【考察】
課題 1:トレッドミル上の歩行では、設定速度に達するまでの加速度変化が生じている際に前頭前野の賦活が観察されるとの報告がある。

課題 2・3:外部刺激に合わせる歩行では小脳 - 前運動野ループを介するため。

課題 4:複数の課題の処理を要する歩行であり、注意機能が重要である。注意機能には前頭葉機能が重要との報告がある。

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歩行にもうひと刺激入ると脳の刺激が高まり、
認知症などの予防効果が得られるかもしれません。

外を歌いながら歩くわけにも行かないので、
おしゃべりしながら歩くのよさそうですね。

一人で歩く場合は・・・難しいですね。