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整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

どんな人が椎間板ヘルニアの手術を受けた方がいいのか?

Who should have Surgery for an Intervertebral Disc Herniation? Comparative Effectiveness Evidence from SPORT(spine patients outcomes research`s trial`s)」


「どんな人が椎間板ヘルニアの手術を受けた方がいいのか?SPORTからみた手術効果の検討。」


椎間板切除術788名、保存療法404名での分析では、
厳格な基準を満たしたヘルニア患者では、
保存療法に比べて手術でより良好な成績が得られた。


手術の治療結果によい影響を与える因子:
既婚、関節の問題がないこと、症状が悪化傾向、高校以下の学歴、高齢者、労働者の補償がない場合、病歴が長い、SF-36で35未満。


その中でも、既婚、関節の問題がないこと、症状が悪化傾向にあることは、手術成績に影響を与える因子になっている。


特に、独身で症状が安定している人に比べて、既婚者で症状が悪化傾向の患者では手術成績が最も良かった。



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結婚の効果すごいんですね。

既婚者は、独身に比べて寿命も長いとの報告もあります。

個人的には、食生活、生活のリズム、責任感(経済的、社会的)などが改善されました。

もちろん色々な制約も伴いますが・・・あまり自由なのもよくないのかもしれませんね。


ちなみに、理学療法に関しては、

術後症例は、安静を強いるより早期から運動をさせたほうが好ましい(Weber-1983)。

ベット上安静は3日以内にすべき(Deyo-1986)。

術後早期の運動の良好な結果は49~90%と一定していない(Lewis-1987、Manniche-1993、Junge-1996)。

ということで、指導のもとで軽い運動を行うのがよさそうです。