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整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

PI1-271「腰痛症患者における荷物挙上時の脊柱彎曲角の変化」

PI1-271「腰痛症患者における荷物挙上時の脊柱彎曲角の変化」前田 雄一
第46回日本理学療法学術大会 2011年


・腰痛症患者の荷物挙上動作を行なう際の脊柱彎曲角の変化について比較検討。

・2kg の重りを入れた箱を両上肢で把持し、上肢を 0°、60°、90°、120° 挙上した時の胸椎後彎角および腰椎前彎角を測定。

・胸椎後彎角は、上肢挙上角 60°、90°、120°で有意 (p < 0.05) に低値を示した。

・腰椎前彎角は、上肢挙上角 120°で有意 (p < 0.05)に高値を示した。

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地味ですが胸椎の動きはやっぱり大切ですね。

腰椎の前彎は挙上120°から有意に高値ということで、腰痛の方は比較的早くから生じるのかなと思っていたので意外でした。

上肢挙上時には、腹圧や腹筋群の遠心性収縮により、脊柱の骨性支持の割合を減らすことも必要かなと感じています。