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整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

多裂筋:萎縮VS運動療法

腰痛により生じた多裂筋の萎縮は、

「多裂筋椎弓線維の片側性の萎縮は、症状が軽減した後も特異的運動を施行しないと回復しない(1996-Julie)。」

ほったらかしでは、改善しない可能性があります。

そして、

「萎縮した腰部多裂筋が元の状態に戻るまでには約4週間の選択的なトレーニングが必要(2001-Hides)。」

「エクササイズを施行した群では4週後の状態は大きな違いは認められないが、1年後では腰痛再発率に大きな違いが認められた(2001-Hides)。」

腰痛を繰り返している人は、せめて1ヶ月くらい多裂筋のエクササイズを行うといいかもしれません。

方法は、

「腹横筋と多裂筋の再教育には、ASISより内側の腹部を触診した上で、尿道括約筋を収縮させるか、膣や睾丸を挙上させることにより、下腹部をへこませるのが有効(Hodges、Richardoson)。」

・・・。
簡単そうでなかなか難しい。