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整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

PI1-325「大学サッカー選手の足部・足関節スポーツ傷害に対する足部アーチ保持筋力トレ

PI1-325「大学サッカー選手の足部・足関節スポーツ傷害に対する足部アーチ保持筋力トレーニングの効果」 藤高 紘平
第46回日本理学療法学術大会 2011年

<対象>

・大学サッカー選手30名。

<測定項目>

・身体組成、足趾把持筋力、足アーチ高率測定、10m全力歩行、前方へのファンクショナルリーチテスト、最大1歩幅、閉眼片脚立位保持時間。

<トレーニング群>

まず週に3回、3ヶ月間実施し、以降週2回実施した。

1)足趾でのタオルギャザー練習

2)両足部を平行に開いたムカデ歩き(足を平行にして素足で立ち、足趾で床をたぐるようにして進むように指示。)

3)両足部を「ハの字」に開いたムカデ歩き(足を「ハの字」にしてムカデ歩きを指示。)

4)ゴムボールを握って離す繰り返し運動

5)ゴムチューブを用いた足関節内返し運動

6)ゴムチューブを用いた足関節外返し運動

<結果>

・トレーニング群の1年後では、足趾把持筋力、最大1歩幅、閉眼片脚立位保持時間が有意に増加( p<0. 05)。

・足関節捻挫の発生率は、

→ コントロール群は、0.33 件 /1000player-hours。

→ トレーニング群は、0.06 件 /1000player-hoursで、有意に低かった(p<0.05)。



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足関節捻挫の予防効果ありそうです。

ACL損傷なども含めて、予防エクササイズの効果は期待できます。

効果的なものほど、地味でつまらないものが多いので、なかなか個人で継続するのは難しい。

チームでのウォーミングアップなどに取り入れられるといいですね。