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整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

PI1-336「高齢者の起立時心拍数は、起立性低血圧の有無に関わらず増加しない」

PI1-336「高齢者の起立時心拍数は、起立性低血圧の有無に関わらず増加しない」小林 聖典
第46回日本理学療法学術大会 2011年

・高齢者における起立性低血圧は存在率が高く、疾患発症や死亡率と関連している。

・起立性低血圧の要因の一つには圧受容体感受性低下がある。

・起立時の心拍数増加が毎分 10 拍に満たない起立性低血圧保有者では、圧受容体障害が存在する(Gupta-2007)との報告がある。

<対象>
・ 60 歳以上の地域在住高齢者 97 名。
・起立性低血圧群 24 名、非起立性低血圧保有群 53 名。

<起立後 1 分間、起立後 3 分間の心拍数>
・両群に有意差を認めなかった。

<心拍数増加の割合>
・両群間で有意差を認めなかった 。

・圧受容体感受性低下は高齢者に共通しており、起立性低血圧保有高齢者だけの特異的因子ではないことを示しているように思われる。

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