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整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

股関節外転筋エクササイズに対する筋電図学的検討

PF1-011「股関節外転筋エクササイズに対する筋電図学的検討-歩行立脚期へのアプローチに着目してー」中村 拓成
第46回日本理学療法学術大会 2011年


<対象>

・健常成人男性 12 名(平均年齢 21.6 歳)。


<測定課題>

①外転運動 :側臥位にて股関節外転 10 度 を 行 う 運 動

②股伸展外転 :股関節外転10°及び伸展10°を行う運動

③膝屈曲伸展外転:股伸展外転に膝屈曲90°を加えた運動

④片脚ブリッジ:


<結果>

1)中殿筋の筋活動量

・①外転運動 < ③膝屈曲伸展外転(p<0.05)

・歩行立脚期 < ②股伸展外転・③膝屈曲伸展外転 (p<0.01)


2)大腿筋膜張筋の筋活動

・①外転運動 > ③膝屈曲伸展外転(p<0.05)

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・大腿筋膜張筋を抑制して、中殿筋を効率的に働かせるには膝屈曲位での股関節の外転-伸展が効果的。