.上腕三頭筋
【上腕三頭筋】
長頭、外側頭、内側頭があり、主に肘の伸展に働く。
長頭と外側頭:上腕遠位1/3付近で共同腱を形成し肘頭に停止。
内側頭:長頭と外側頭の共同腱に遠位で合流(2006-Madsen)。
<長頭>
・肩関節の伸展や内転にも作用。
・主に屈曲時や外転時の減速として使われていると思われる。
・後方線維:上腕屈曲や水平内転で非常に緊張(2006-杉本)。
・柔軟性低下:投球障害の要因となる。
→肩外転不足を引きこし肘下がりを起こす(2008-嘉陽)。
→zero-positionへの移行を妨げる可能性(2007-千葉)。
・有痛性Bennett骨棘
→後方線維の牽引力による骨膜肥厚や剥離骨折(2005-杉本)。
→関節包、上腕三頭筋の牽引力(1941-Bennett、1990-尾崎)。
・腋窩神経障害
:Quadrilateral spaceでの絞扼
<内側頭>
・肘関節90°以上の屈曲位で肘伸展に関与(2006-Madsen)。
・肘伸展に伴う後方関節包の挟み込みを防止。
・尺骨神経障害の原因となることもある。
→内側頭による圧迫
(1986-Ogino、1999-Kondo、2005-Aoki、奥山-2001)。
<外側頭>
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外側頭は少し地味です。
長頭は、思っていたよりも肩関節の屈曲、外転、水平内転の制限因子となっていそうです。
肩甲骨や肩関節に与える影響がまだあまりクリアになっていないので、もう少し追っかけていきたいと思います。