「地域在住高齢女性における抑うつ存在率と関連因子の検討」
OI2-052「地域在住高齢女性における抑うつ存在率と関連因子の検討」吉田 都:第46回日本理学療法学術大会、2011年
<対象>
・65歳以上の地域在住高齢女性170名(年齢73.77±5.90歳)
・抑うつの評価にはthe Hospital Anxiety and Depression Scale (HADS)を使用。
<結果>
・抑うつ有り:170名中25名(14.7%)
・抑うつと有意な関連があるもの。
→軽度認知機能低下(p=0.009)
→低栄養(p<0.001)
→ソーシャル・サポート(p<0.001)
→ADL困難感(p<0.001)
→参加(p=0.002)
・有意な独立因子
→軽度認知機能低下
→低栄養
→ソーシャル・サポート
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抑うつの関連因子として、低栄養があるようです。
抑うつに対して、関連が認められなかったものとしては、
・年齢
・身体組成(身長、体重、Body Mass Index、上腕周囲径、下腿周囲径)
・身体機能(握力、膝関節伸展筋力、10m歩行、最大一歩幅、片脚立位)
・食欲無し
食欲が無い訳ではなさそうなので、食事の質の問題になりそうです。
栄養のあるものを選択したり、自分で料理を作る意欲なども関係しそうです。
身体機能の関係があると良かったのですが、残念です。