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整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

少年における上肢固有感覚の 1 年間の発達

PI2-079「少年における上肢固有感覚の 1 年間の発達」野村 真嗣:第46回日本理学療法学術大会、2011年

<対象>
・前年度に測定した小学生男子と中学生男子のうち、追跡調査できた計43名(7~14歳)
・レーザーポインタの光の位置を上肢で再現させる肢位再現法。

<誤差の平均>
・7歳:166.3 ± 43.5mm
・8歳:123.5 ± 62.7mm
・若年成人:62.6 ± 25.2mm
・7、8歳は若年成人に比べて有意に誤差が大きかった。
・9歳以降は、若年成人との誤差に有意な差はなかった。

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1-2年生くらいまでは固有感覚が未発達で、4年生くらいから固有感覚が大きく発達がする可能性があるようです。

固有感覚が、未発達な状態ではどのような運動が良いのか?悪いのか?

固有感覚が、発達する時期ではどのような運動が良いのか?悪いのか?

この結果をどういうふうとらえて運動指導に応用していくかはまだ難しい所です。

でも、1-2年生くらいって固有感覚が未発達でもあんまり怪我しませんね。