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整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

.「当院における人工膝関節置換術後の成績調査および検討」

PI2-302「当院における人工膝関節置換術後の成績調査および検討」角谷 孝: 第46回日本理学療法学術大会、2011年

<対象>
・人工膝関節置換術24例28関節(女性9例、男性3例、手術時年齢は平均75.5±5.7歳)。
・入院期間は45.1±10日。

<結果:術前/退院時/術後1年時>
1)JOA(点):66.9 ±8/79.2±7.3/84.6 ± 8.2 術前<退院時:p < 0.01
2)膝伸展角度(度):- 5.4±4.1/- 4.5±4/- 2.7± 3.7
3)膝屈曲角度(度):125.5±12.6/122.2±9.2/124.2±8.7
4)膝伸展筋力(kgf/kg):17.6±10.9/14.8±6/19.4±7.8
5)膝屈曲筋力(kgf/kg):8.9±2.6/10.1±3.8/12.4 ± 4.1
6)10M 最大歩行速度(秒):10.6±3.9/9.4±3.8/8.6±2.9
7)VAS:6.3±1.6/2.9±2.2/1.6±1.8

1)JOA:術前時<退院時(p < 0.01)、退院時<術後1年時(p < 0.05)
4)膝伸展筋力:退院時<術後1年時(p<0.01)
5)膝屈曲筋力:退院時<術後1Y時(p < 0.01)
6)10M最大歩行速度:術前時<退院時(p < 0.05)
7)VAS: 術前時<退院時(P<0.001)、退院時<術後1Y時(p< 0.01)

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変形性膝関節症で手術する場合のほとんどは痛みの改善を望んでいます。

痛みの評価である7)VASは、手術前に比べて、退院時や術後1年で有意に低下しています。

VASは、Visual Analogue Scaleの略で、長さ10cmの線の左端を痛みなし、右端を想像できる最高の痛みとして、現在の痛みがどこにあるかを示してもらうものです。

↓な感じで痛みは改善しています。
桃井政希のブログ

普段から歩くのも痛くて大変という方が、
歩くのは大丈夫でも階段は少し痛いかな、
というくらいまで改善している感じですかね。