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整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

「成人片麻痺の評価と治療」より

【成人片麻痺の評価と治療:曾根政富、理学療法学39(4)、2012】

「ボバース概念の臨床手法は、一連の標準化されたテクニックが必要ではなく、むしろ個別的な臨床推論の過程を行うことである。」

「データの理解や臨床経験から分析を組み立て、その理解に基づいてなにが問題なのかを速く意思決定し、患者との共同作業で治療を進めることが重要である。」

「セラピストが身につけてならないこととして、患者の問題点を特定し、重要性を判断する能力、そしてその問題点を解決する治療を選択し、効果検証のプロセスを遂行する能力、それは知識と臨床実践を関連づけることである。」


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ボバースとして書かれていますが、理学療法と読み替えても差し支えないでしょう。

一連の標準化されたテクニックではなく、個別的であるということ。

患者との共同作業であるということ。

知識と臨床実践を関連つけること。


セミナーなどで学んだ知識や技術をすぐ使いたくなってしまいますが、

本当にその患者にとって適応なのか、

独りよがりの治療になっていないか、

自分がその患者だとしたら、その理学療法をするのか。