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整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

「乗馬によるゆらぎは痙直型脳性麻痺児の自律神経活動に作用し筋緊張を改善する」

OF2-038「乗馬によるゆらぎは痙直型脳性麻痺児の自律神経活動に作用し筋緊張を改善する」
横山 美佐子、 第46回日本理学療法学術大会、2011年

<対象>
・痙直型脳性麻痺児11例(男児4例、女児7例、年齢7.7)
・粗大運動能力システムレベル4と5。
・乗馬経験有。

<方法>
・乗馬の知識と経験のある介助者とともに馬に騎乗し、常足(分速30m)で、右周りと左周りの騎乗をそれぞれ7分30秒、合計15分間実施。

<結果>
1)乗馬後で有意に減少
・LF/HF(交感神経活動の指標)
・瞳孔径(散大を交感神経活動の優位性の指標)
・両側腓腹筋の筋緊張
・MASスコア(筋緊張)

2)乗馬後で有意に増加
・HF(副交感神経活動の指標)

・乗馬前後のLF/HFの減少率とMASスコアの減少率の間には有意な正の相関 。

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乗馬は交感神経活動を抑制し、筋緊張の改善によい効果をもたらすようです。

一見、緊張して交感神経が高まりそうですが

乗馬の揺れによる「ゆらぎ」にリッラクス効果があるようです。

他にも、馬との一体感や、肌触り、におい、呼吸なども情動面に関与して交感神経活動を抑制する効果があるのかも知れません。

ちなみに同じ馬でも、競馬は交感神経が高まると思われます。