「女性関節リウマチ患者における骨量と日常生活活動・運動機能の関連」
OF2-048「女性関節リウマチ患者における骨量と日常生活活動・運動機能の関連」
隅田 祥子、 第46回日本理学療法学術大会、2011年
<対象>
・関節リウマチ患者、女性35 名(平均年齢63.0±10.4歳)。
<結果>
1)SOS(骨量の指標)と負の相関
・HAQ(ADLの指標)。
・Timed Up and Go(機能的バランス能力の指標)
※HAQ、TUGともに数値が高いほど悪い。
2)SOSと正の相関
・開眼片足立ち時間(静的バランス能力の指標)
3)SOSと相関なし
・骨折歴、過去 6 ヵ月の転倒歴、ステロイド剤服用の有無。
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通常、長期間のステロイド剤使用により骨粗鬆症が引き起こされ、骨折のリスクも高まるとされていますが、今回の結果では、ステロイド剤の使用、骨折ともに骨量との関係がみられていません。
骨量とADL、バランス能力には関係がみられています。
ADLや身体機能が高く活動量が高いため、骨量が維持されていると考えられます。
しかし、もしかすると骨量が多い事が身体機能に何らかの影響を与えて、ADLやバランス能力を高めているということもあるのかもしれません。