popliteus mのブログ

整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

千葉YTIC9回目 「ヨーガ・カウセリング」

千葉YTIC9回目(9月27日) 「ヨーガ・カウセリング」

ヨーガ療法の指導法(Dr Bhole)

1)西洋医学の診断に加えて、「ヨーガ療法的診断(理智の認知/判断間違い)」も示す。
2)各次元でのヨーガ・カウンセリング
  食物鞘次元:体操
  生気鞘次元:呼吸法
  意思鞘次元:感覚フィードバック
  理智鞘次元:瞑想
  歓喜鞘次元:瞑想
3)指導計画の実施
4)指導前後の主観的、客観的データの観察、記録。
5)可能であれば、西洋医療診断により、観察、記録内容を補う。
6)可能であれば、追跡調査する。

過去の積み重ねが現在に現れており、過去に執着することが種々の問題を引き起こしている。
今を生きることが大切であるということです。


アドラー心理学でも同じようなことを言っています。

「過去に何があったにせよ過去のことを持ち出しても、今直面している問題を解決することには少しも役立たない。」困った時のアドラー心理学 (中公新書ラクレ)


仏教でも今を生きる事の重要性は説かれます。

「『本当』を問うな。今ここにあるものが、どのようにあるのか、どのようにあるべきなのかを問え。」老師と少年

「今を生きずして、未来も過去もないぞ。」 とらわれない-苦しみと迷いから救われる「維摩経」


今に集中することの重要性はストレスマネージメントやトラウマ治療にも有効な手段となります。

「瞬間瞬間に注意を集中し、私たちに与えられているのは"今"という瞬間だけだ、ということがわかれば、意識も洞察力も、そして健康も、自然に充実していくのです。」マインドフルネスストレス低減法

「トラウマ治療における共通の目標は、①「今この瞬間」に焦点を合わせること、②「今この瞬間」に気づきを向け続けることのスキルを向上させること・・・」トラウマをヨーガで克服する


「今を生きる」言うが易しですが、その手段としてヨーガ療法による体操、呼吸、瞑想などが一助になるようです。

「瞑想というのは、"意識的に現在を生きる"ためのものです。瞑想とは、どこか別の世界に行くのではなく、自分がすでにいるこの場所で、この瞬間を精一杯生きることなのです。」マインドフルネスストレス低減法

そして、さらにその上があります。

「知識は常修より優れ、瞑想は知識より優れ、行為の結果の捨離は瞑想より優れている。捨離により直ちに寂静がある。」バガヴァッド・ギーター (岩波文庫)

まずは自分からですね。