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整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

下肢リンパ浮腫の治療効果に影響を与える因子

0335「下肢リンパ浮腫に対する複合的理学療法の治療効果に影響を与える因子の検討─浮腫変化率を従属変数とした重回帰分析を用いて─」
中山 紀子:第47回日本理学療法学術大会、理学療法学39(1)、2012

<対象者>
・片側性の下肢リンパ浮腫患者47名。
・平均年齢:63.1±10.7歳
・未治療期間:78.4±105.7ヶ月
リンパ浮腫の進行期(国際リンパ学会):2期43名、3期4名。

<方法>
・集中治療:スキンケア、医療徒手リンパドレナージ、 弾性包帯による圧迫療法、運動療法
・集中治療の日数:22.7±8.6日
・治療回数:12回(中央値、週 2- 4 回)。

<浮腫変化率と有意に相関のあった項目>
・年齢、治療回数、バンテージ装着時間、治療前体重、治療後体重、治療前後の体重差、治療後BMI値。
・重回帰分析結果:バンテージ装着時間、治療回数、治療前後の体重差、年齢の4項目が採択。

<浮腫変化率と相関のなかった項目>
・治療期間、未治療期間、運動療法の有無、治療前後の膝関節可動域の差、蜂窩識炎の頻度。

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今回の結果からは、浮腫率変化率に対して、バンテージ装着時間、治療回数、治療前後の体重差、年齢という因子の影響が大きいということで、バンテージ装着とダイエットが推奨されています。

多くのことがそうですが、地味、つまらない、自分でやる、お金がかからないことのほうが実際には効果があるんですよね。

やるか、からないか。
そのためには、動機付けや必要性が大切ですが、ここが中途半端だと継続できず効果も出ない。
私に取っては、まさに英語の勉強がこれにあたります。