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整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

新春講演会2013

1/13は、楽天証券主催「新春講演会2013」に行ってきました。

竹中平蔵氏 「日本経済復興のシナリオ」 

今井澂氏 「シェールガス革命で復活するアメリカと日本」 

堀古英司氏 「2013年米国経済・株式相場の見通し」 

藤巻健史氏 「世界経済から読み解く相場動向の行方」 

みなさん、基本的にアベノミクスを評価し、円安の流れになるとしています。

その中で、
竹中氏は、
金融政策だけでなく、財政政策と成長戦略(規制緩和、税負担の軽減)も必要だとしています。
しかし、財政政策も成長戦略も、うまく行くのはかなり狭き道のような印象を受けました。

今井氏、堀古氏は、
シェールガスや住宅関連の推移から、米国の好況、株高が見込めるとしています。

藤巻氏は、
10年早ければ間に合ったが、これだけ借金が積み上がっていると、すでに時遅しと。
しかし、早期に財政破綻が生じ、ハイパーインフレになることは、
結果として、今の若い人にはいいのではないかと(世代間の利益の調整)。
ハイパーインフレになった時の保険として、外貨で運用しましょうということでした。


今の日本の状態を個人に当てはめて考えると
年収500万くらいなのに、900万円くらい使って生活している。
そんなこんなで、借金は1億円近くに・・・。
しかも、今の仕事の状況からすると、今後もあまり給料は上がるとは思えない。
だけど支出は教育費、医療費などで今後も増えそうな状態。
仕事を変えて収入増やさないといけないが、今のところスキルがない。
そのスキルの取得をしなきゃな~と思いつつなかなか進まない。
でも給料足りなくて生活できないので(支出を減らせばよいが)、仕方ないので借金して投資。
一時的に儲かるが結局は損することが多い。

これでは、自己破綻してしまいそうです。
腰をすえてスキルをあげて給与を増やす(成長戦略)。
支出を抑える(財政戦略)ことが必要だと思います。

これは、身体でも同じ。
例えば、変形性膝関節症であれば、
注射などで痛みを抑えることは必要(金融緩和)。
しかし、それだけでは一時しのぎになってしまいます。
弱ってしまった筋肉などを改善したり(成長戦略)、
体重を減らしたり、痛みの原因となっている動作を改善したり(財政戦略)
しなければいけません。

本当に大切なことは地味でつまらないこと。

たとえ今、シェールガスなどによる神風が吹いて、復活したとしても、
上記の問題が改善されなければ、
いずれ同じような問題が起こると思います。

こんな悪い状態の所に子供を置きたくない。
これも、少子化の一因でないでしょうか。
少子化に対して、ハード面を整えてもあまり効果がないように思えます。

今いる子供たちに迷惑をかけないためにも、
特に政治家のみなさんは、
個々の利益を追求するのではなく、
大局でものをみてほしいと思います。

さてこれから、雪かきしてきます。