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整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

千葉YTIC13・14回目 「ヨーガ・スートラ」

【ヨーガ・スートラ】

千葉YTIC13回目(6月21日)

Ⅱ-33「疑念(ヴィタルカ)に心が妨げられる時は、それに対抗する手段(プラティパクシヤ)を念想し続ければよい。」


ヨーガを行うにあたって、禁止事項であるヤーマ(非暴力、正直、不盗、不淫、不貧)、お勧め事項であるニヤーマ(清浄、知足、苦行/努力、聖典読誦、神様への帰依)がある。

これらを遂行するにあたって、疑念が生じる場合は、良い面を見ることをし続けるとよい。
何事も悪い所を見るのではなく、良い面を見ましょう。



Ⅱ-34「暴力等の疑念は、すでに自分が為したものと、他人をして為さしめたものと、そそのかされたものとがあり、貧・怒・痴のいずれかに由来するものとがあり、軽・中・激なものとがあるが、苦と無智とを際限なくもたらす。それゆえに、対抗する手段を念想し続けねばならない。」


悪いことに関しては、自分でしてしまったことや、他人にさせてしまうことなどがあるが、いずれも苦や無智をもたらしてしまう。
悪行に対しても、引きずることなく良い所を見つけ、思い続け、悪いところは捨ててしまうことが必要。



千葉YTIC13回目(7月26日)

Ⅱ-35「非暴力に徹していると、総ての生物が敵意を捨てる。」


常に原因はこちらにあるということです。こちらが変われば、相手も変わる。相手を変えるのではなく、自分を変える。



Ⅱ-36「正直に徹していると、行為の結果はその行者の行為にのみ基づくようになる。」


正直にしていると思ったとおりの結果になる。思った通りにいかない場合は、どこかに不正直さがあるのかもしれない。

しかも、バガヴァッド・ギーターでは、
「行為の結果を動機としてはいけない」
「行為の結果を捨てることで静寂が得られる」としています。
正直にしているといい結果が得られるけれども、そのいい結果を求めて行うのではなく、その結果も放棄することが目指すべき所ということですね。
大変です。


自己啓発本などのおおもとは、こういった所にあることがわかります。