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整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

.上腕骨内側上顆炎3)

橈側手根屈筋、長掌筋が原因となる場合は、前腕回内よりも手関節の掌背屈の影響が大きいと考えられる。
スイング動作で痛みが出る場合を考えると、ゴルフやテニスのインパクトでは手関節では中間位が望ましいが、タイミングが遅れて背屈位で打っていると過伸張が生じたり、遠心性収縮から求心性収縮の急激な変化が生じ、橈側手根屈筋や長掌筋に負担が生じることが考えられる。
また、スナップを利かせて(手首をこねて)打つ場合は、過収縮が生じている可能性がある。
これらの場合、前者では伸張位の問題、後者では収縮時の問題になり対応が少し異なる。
前者ではテーピングなどにより伸張位のストレスを軽減すること、後者では筋緊張を落とすことが有効かもしれない。
いずれにせよ、受傷機転のある場合でなければ、スキルが多少なりとも影響している可能性がある。

 

 

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