千葉YTIC第15回目 「癌とヨーガ療法」
千葉YTIC第15回講座 「癌とヨーガ療法」
ヨーガ療法は、癌による不安、抑うつ、ストレスに効果があるという報告がいくつかあるようです。
1)「Effects of Yoga on Psychological Health, Quality of Life, and Physical Health of Patients with Cancer : A Meta-Analysis」Kuan-Yin Lin et al; Evidence-Based Complementary and Alternative Medicine , 2011.
・がん患者に対するヨーガの心理的、身体的、生活の質に対する効果を検証。
・ヨーガ介入群は、対照群に比べて「不安」、「抑うつ感」、「苦悩」、「ストレス」といった心理面において著しく改善がみられた。
・しかし、有効な研究は少なく、高いレベルのランダム化比較試験によりさらなる検証が必要である。
2)「The Efficacy of Mindfulness-Based Meditation Therapy on Anxiety, Depression, and Spirituality in Japanese Patients with Cancer」Michiyo Ando et al : Journal of Palliative Medicine 12(12),2009.
・日本の抗癌治療を受けている28名を対象に、不安、抑うつ、幸福度に対するマインドフルネス瞑想法の効果を調査した。
・マインドフルネス瞑想法は、呼吸法、ヨーガ、瞑想からなる。
・HADS(抑うつ、不安)は有意に改善。
・FACIT-Sp(スピリチュアル)は増加(改善)だが有意差はなし。
・FACIT-SpとHADS、癌の増殖、痛みにはそれぞれ逆相関があった。
・マインドフルネス瞑想法は日本の癌患者の不安や抑うつに効果的である可能性がある。
・FACIT-Spと増殖の逆相関は、これまでの報告とことなりさらなる検証が必要。
【ヨーガスートラ】
Ⅱ-37「不盗に徹していると、あらゆる種類の財宝がその行者の前に集まってくる」
Ⅱ-38「不淫に徹していると、強健力が得られる」
Ⅱ-39「不貧の思いが不動になると、なぜに誕生したのかを理解するようになる」
Ⅲ-40「清浄の戒律を守れば、自己の肉体への嫌気が生じ、他人の肉体と接触しなくなる」
Ⅲ-41「更に、善性の浄化、快活さ、専念性、感覚器官の克服、真我直覚への適応性が生じる」
盗まない、禁欲、貪らない、清潔にする。
今あるもので満足し、どんな状況においても、今の状態に満足(感謝)する。