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整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

【講演会】「脳のシステム障害と理学療法」

【脳のシステム障害と理学療法
千里リハビリテーション  吉尾雅春先生

1.脳画像の見かた
2.脳の連絡線維
3.皮質脊髄路とその障害
4.大脳皮質の機能とその障害
5.脳のシステムとその障害
6.フィードフォワードシステムの障害
7.脳のシステム障害と理学療法

ちょうどお話を聞きたいと思っていたので、千葉県士会で開催してくれてラッキーでした。

脳の画像は見慣れていないし、解剖学的な位置関係や機能の知識も不十分なので、ほとんどついていけませんでしたが、脳の機能局在と連絡線維を充分理解したうえで、脳画像と臨床状態をすり合わせることが重要であることが理解できました。

また、廃用症候群は、二次的に脳のシステムを低下させるので何よりも悪ということでした。
症例紹介で、廃用状態から回復して、人間としての尊厳の回復や表情が穏やかになる姿が紹介され、感動を覚えました。

残存している脳機能を充分に活かし切れているか?
脳の機能解剖を踏まえて、適切なアプローチが出来ているか?
人間としての復権のために何が出来るか?

当たり前かもしれませんが、これらのことを真摯に追求して行かなければいけないと感じました。
脳機能解剖を学ぶことは、整形疾患においても大切だし、治療の幅が広がります。
しっかりと復習して、実用、応用できるようにして行きたいと思います。