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整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

第2回 運動機能勉強会

昨日は、「第2回 運動機能勉強会」に出席してきました。

関節鏡の手術のビデオを見ながらの説明や、膝関節の解剖、肘関節の解剖などなかなか普段得ることの出来ない情報に接することが出来て勉強になりました。

膝関節の解剖
1)ACL(前十時靭帯)
・AMB(前内側線維束)とPLB(後外側線維束)はほぼ一体化していて明確に分かれていない。
・線維は成長による脛骨の形態変化とともに捻れが生じてくる。
・LM(外側半月)に癒合している。
・力のかかる部分は前方にある。
2)MPFL(内側膝蓋大腿靭帯)
・膝蓋骨の内側の制動力の60%を占める。
・中間広筋の腱性部に強固に付着している。
・内側広筋とは容易に剥離できた。

肘関節の解剖
・ECRB(短橈側手根伸筋)の起始付近は腱成分が多い。
・回外筋、関節包、輪状靭帯は組織的には一体化していてわけられない。
・関節包は均一に骨に付着せず、厚い部分と薄い部分がある。
・関節方が薄い部分は断裂所見がみられる。
参考:第11回東京スポーツ整形外科研修会 プログラム3「テニス肘」

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膝に関しては、
ACLの捻れの程度とACL損傷の関係
ACLとLMとの関係
・中間広筋の機能解剖
を少し意識したいと思います。

肘に関しては、
関節包の薄いに負担をかけないようにするには、その周囲の筋が本来の動きを適切にしていることが重要ということでした。
現在困っている内側上顆炎にも応用出来るかと感じました。