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整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

.中学生野球選手におけるセルフチェックテスト“Check 9”の有用性

【0924:中学生野球選手におけるセルフチェックテスト“Check 9”の有用性、遠藤 康裕、第49回日本理学療法学術大会(横浜)、2014.】

 

<対象>

・中学校軟式野球部に在籍する男子中学生27名(年齢:13.2±0.8歳)

・障害群15名(肩関節または肘関節の疼痛あり)

・対照群12名(肩関節または肘関節の疼痛なし)

 

<Check 9>

・ショルダーモビリティテスト、Finger Floor Distance(FFD)、Heel Buttock Distance(HBD)、股関節内旋テスト、しゃがみ込み、片脚立位(またはフォワードベンド)、フォワードベンチ、サイドベンチ、クロスモーション。

※今回は、クロスモーションを除き片脚立位とフォワードベンドを独立させた9項目を実施。

 

<結果>

・障害群で対照群より有意に陽性が多かったもの

→軸足HBD、非軸脚HBD、非軸脚股関節内旋、非軸脚フォワードベンド。

 

<考察>

大腿四頭筋の柔軟性、股関節内旋可動域、動的な立位バランスの低下が障害発生の要因となりうる。

 

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陽性であったHBD(両側)、股関節内旋(非軸足)、フォワードベンド(非軸脚)、そしてそこから考えられた大腿四頭筋の柔軟性、股関節内旋可動域、動的な立位バランスの低下から推測すると、レイトコッキングの姿勢がうまく作れていないことが考えられます。

 

中学生くらいの成長期だと、大腿四頭筋ハムストリングスのtightnessはやや仕方がない面もあります。