リハビリテーションに正道はあるのか?
千里リハビリテーション病院 吉尾雅春 先生のブログからです。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「梅雨とクチナシ」
さて、脳卒中のリハビリテーションに正道はあるのでしょうか?
少なくともこれまでの50年間で行われてきた内容を見ていると、正道は存在しなかった、と断言せざるを得ません。何かにとりつかれたように、集団から外れたくないという思いが先行した世界だったと思います。科学するためには前頭連合野の46野や9野をしっかり働かせて、とりつかれたものを排除し転換する必要があります。常にそのような思いを持ちながら事実を受け止め、そして何よりも人間である患者さんたちの個にしっかり向き合うことを忘れてはいけないと思います。
正道を作りましょう。
50年やってきて正道はなかった。
非常に重たい言葉だと思います。
これは、脳卒中のリハビリテーションに限ったことではないと思います。
その時、その時は、それを最善のものだと信じて真摯に行っているはずです。
しかし、常にどこかに疑問を持ちながらすすめて行くことが必要だと思います。
個人が数年やって、わかるようなものではないということです。
千里の道も一歩から
大河の一滴になれれば幸い。