popliteus mのブログ

整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

ホスピタリティとは

とあるクリニックでの一コマ(また聞きなので詳細は明らかではありませんが)。

70代前半の男性。
朝起きたら、片側の耳が聞こえないので、近所の耳鼻咽喉科を受診。
突発性難聴の診断で、おそらくプロスタグランディンの点滴治療。
点滴治療後、眩暈と吐き気が増悪。
眩暈と吐き気が酷いので、大学病院を紹介される。
しかし、眩暈と吐き気がひどく、クリニックのトイレから動けない状態。
付き添いの妻が状況を看護師に伝え、しばらく休んでいっていいかと尋ねるも、いても変わらないので帰ってほしいと言われる。
たまたま、隣の整形クリニックに娘が受付で勤務しており、そこで車椅子を借りて帰宅した。
帰るまでの間も、耳鼻咽喉科の職員からの声がけや手助けはほとんどなし。
なんとか帰宅し、救急車要請し、紹介された大学病院に連絡するもその場で40分ほど待機。
ようやく、病院到着するも診察まで2時間待ち。
その後、入院。

耳鼻咽喉科にすれば、よくある症状なのかもしれませんし、対応もそんなつもりでなかったのかもしれません。
でも、でも、目の前の人が苦しんでいるのに、ほとんど何もしないというのはなんなんでしょう。
点滴後に増悪しており、副作用も否定できないのに血圧測定などの処置もなかったようです。

医療はもちろんですが、「人のために」が、働くことじゃないのでしょうか?
それが嫌なら、少なくとも、人に直接関わる仕事はしてほしくない。
医療に関わるものとして、声かける、手を貸す、笑顔で接する、なんでできないんでしょう。


【ホスピタリティとは】
「思いやり」「心からのおもてなし」という意味。
ホスピタリティにおいて重視されるのは、人間性や信条、個性、感性などであり、報酬を求めての行動ではない。
おもてなし・喜びを通じて、報酬は結果としてついてくるという考え。

ブログやツイッターなどには、否定的なものやネガティブなことは書かないようにしていて、書くだけ書いて消していました。
しかし、今回は、ガス抜きします。