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整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

楽天証券 2016年新春講演会

楽天証券 新春講演会2016年


年初より日経平均は7%下げ、明るい話題を求めて行ったのですが・・・


1)竹中平蔵氏 「2016年日本経済の展望」


世界経済は、全体的には緩やかな上昇基調だが、サウジとイランの対立、米国の利上げ、中国成長鈍化などのリスク要因がどのように影響するか。


日本経済は、他国と比較し株価上昇率や雇用率が高い。デフレも克服しつつあり、それなりにうまくいっている。

財政再建として、抜本的な社会保障改革が必要(年金の受給の年齢引き上げや高所得者の抑制など)。

成長戦略は、農業や医学部開設など小さな芽は出てきている。コンセッションにも期待。


移民問題についてしっかりと議論していくことが必要になる。

人口が減少するなかで無しでやっていけるのか。

犯罪の問題が挙げられるが、移民率37%のシンガポールは犯罪率低く、受け入れ方次第。

日本には移民法がないのが問題。


今後は、ソーシャルネットワーキング業をどう取り入れていくか、オリンピック、パラリンピックの準備が始まることに期待。



2)窪田真之氏 「2016年 日本株投資戦略」


年末には日経平均23000円(20000円も)。

リスク要因、資源安(日本にはメリット)、中国経済、米国の利上げ(年1回になるのでは)、円安の終焉。



3)佐々木融氏 「円安トレンドは終了したのか?」


終了した。年後半に向けて110円へ。

利上げは織り込み済みで、利上げ局面ではドルは下落する。


円が強くなっている要因は、

金利差:ユーロなどよりも低い

②政府の対応:円安の懸念があり消極的になってきた

③割安な水準になっている

④貿易経常黒字の急増

⑤対外証券投資の反転


円安になっていたのは、アベノミクスではなく、エネルギー価格上昇やアジアからの輸入増による貿易赤字が要因であった。


米国はそろそろリセッション入り2017年50%、2018年75%。



4)堀古英司氏 「2016年 米国経済・株式相場の見通し」


為替は長期的には円安だが、当面110円代か。


米国経済は、利上げの影響により数年後にリセッション入りする可能性があるが、1-2年は株の利回りも高く上昇基調(2016年は10%の上げ)。

リセッションの見極めは、イールドカーブが右肩下がりになって、しばらく経ってから。



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今年は、全体的にトーンは低めでした。

世界的には、まだ緩やかな成長が見込めるが、リスク要因がどうなるかつかめないのと、米国のリセッション入りが数年後に控えている可能性があるということ。


日本に関しては、みなさんはっきり言いませんでしたが、円がやや高くなりそうなので、株価を押さえそうな感じかもしれません。

堀古さんも、今年はまったく日本株に対して言及しませんでした。

ということで、少し嫌な感じを持ちました。

業績が良いことと、資源安の効果が出て来ればいいなという感じですかね。


いずれにせよ、今年からはやや守りに入ったほうが良いのかもしれません。


天気は雲ひとつなく、パシフィコ横浜から見る景色は遠くまでクリアでしたが、後援内容は少し雲行きあやしいなという感じでスッキリしませんでした。