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整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

「潜在成長率 アベノミクスで悪化」日経ヴェリタスより

【潜在成長率 アベノミクスで悪化】

河野龍太郎 BNPパリバ証券チーフエコノミスト

過去2年間の低成長の主因は、財政引き締めや海外経済悪化による総需要の低迷ではない。
潜在成長率(経済の供給能力の伸び)そのももの低下にある。

潜在成長率
1)労働投入(時間ベース):労働力人口と労働時間の積
・00年代マイナス0.3ポイントから、15年時点ではマイナス0.1ポイントに改善。
・人口動態による悪影響は、高齢者や主婦の労働参加で多少改善。
2)資本投入:生産活動に必要な工場や機械設備など
・00年代0.4ポイントから、15年は0.2ポイントに低下。
・ここ数年の資本蓄積は変わっていない。
3)全要素生産性:生産要素を産出に変える
・00年代0.7ポイントから、15年はマイナス0.1ポイント。

生産性低下の要因
・生産性のあまり高くない高齢者や主婦の労働参加のため?
・停止した原発が存続する生産設備としてカウントされているため?
・財政政策や金融政策などの政府介入により資源配分をゆがめたため?

潜在成長率をあげるには
企業が設備投資に消極的なのは、景気刺激的なマクロ政策が不足しているからではなく、成長機会が見出せないため。
政府に出来ることは、民間の新たな成長分野の出現を促すべく、規制緩和など地道な構造改革の推進である。

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労働投入は改善し、資本投入はそれほど変わっていないのにも関わらず、
生産が低下しているということは、
単純に考えれば、労働の質が低下ではないでしょうか。

しかも、機械化などによりシステムは向上していることから、
かなりの労働力の低下といってもいいのではないでしょうか。

近年の日本の環境、教育が、現在の日本を形成している。
ちょっとやそっとじゃ変わらないでしょね。
しかも、成長を特に求めていないような気がする。