楽天証券サービス開始17周年記念投資セミナー
1)竹中 平蔵氏 「マイナス金利下の日本経済と投資戦略」
現在は、世界の3つの大きな流れの中にいる
①ハイパーポピュリズム
・イギリスのEU離脱によりどちらに振れるのか?
②マイナス金利
・投資機会の減少→長期不況や停滞
・セキュラースタグフレーション
・防ぐには、
:金利を出来る限り低くする
:投資機会を増やす(規制緩和)しかし、政府の対応が遅れている。
:インフラ投資→財政赤字の懸念←コンセッションで解決
③インダストリー4.0
・デジタル産業、シェアリングビジネス
・規制緩和を進めて、うまく活用出来るか
アベノミクスぬかるみにハマっている
・雇用は世界的にみればうまくいっている
・デフレもエネルギー、食料除けば0.7-0.8の増加で脱却傾向。
しかし、抵抗要因も
:内的要因:所得は増えたが政府に吸い上げられた→減税、消費税中止、補正予算
2)佐々木 融氏 「2016年 世界経済・金融市場見通し」
・今後の為替の見通しは、97円になる可能性も。100円が均衡レート。
・円高の要因は、貿易収支の黒字が大きな要因。貿易収支は原油価格に左右される。
・日本のインフレ率が低ければ、円高が続く。
・米国経済は、来年後半から再来年にかけてリセッション。
・日本では長期的には、財政規律の低下により悪いインフレ(ハイパー)が起こり、円暴落の可能性も。
・2018年頃から注意。
3)堀濃 英司氏 「2016年後半に向けての米国経済・株式投資の見通し」
・円安になっていたのは、アベノミクスや黒田緩和によるものではなく、バーナンキショックによる米国の政策転換によるものだった。
・現在の適正は99円。
・日経平均とドル円の相関は強く、99円だと日経平均は14500円程度。
・米国の実質金利が下がっているので、しばらくは上がらない。
・長期的には円安に進み、2025年までには150円へ。
・米国のリセッションは今のところ兆候はない。
株式投資をすすめる条件
1)市場が怖がっているか?怖がっている場合は買い。現在は怖がっている。
2)FBIが市場に優しいか? 優しい。
3)バリエーションは割安か? 配当利回り〉10年国債金利 割安
買い条件整っている。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
竹中さんトーンが以前に比べて落ちてきたような気がして、少し心配。
為替に関しては、
佐々木さん(JPモルガン)
たしか昨年後半から円高と言っていたのでドンピシャです。
円高の要因は貿易赤字の解消なので、しばらくは円高基調ということになります。
堀古さん
1月の時点では110円割れればドル買って言ってたような・・・。
全体的には、しばらく円高が続きそうです。
しかし、長期的には円安。
JPモルガンの予想による円安は悪い円安なので心配です。
米国経済に関しては、
佐々木さんが、数年でリセッション
堀古さんが、リセッションの兆候はないと意見が割れています。
どうなるでしょうか?
今後はというと
日本の財政破綻があるのか、ないのか。
起きてしまう場合は、いつになるのか。
子供のことを考えると、
来るならさっさときてもらった方がいいような気もします。