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整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

【あん】映画

ハンセン病により療養(隔離)施設に入所していた老婆の話です。

 

「あん」作りの名人で、町のどら焼き屋を手伝うことになります。

 

はじめは評判になり行列もできますが、そのうちハンセン病患者ということがわかり客が離れていきます。

 

『こちらに非はないつもりで生きていても、世間の無理解に押し潰されてしまうことがあります』

 

今まで生きてきた中で、生きる意味を考え続けてきたことでしょう。

 

人生が上手くいっていないどら焼き屋の主人、悩み大き女子中学生に伝えます。

 

『私たちはこの世を見るために、聞くために生まれてきた。だとすれば何かになれなくても、私たちは、私たちには生きる意味があるのよ』

 

 

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相模原市障害者施設殺傷の犯人は、日々の業務で重度の障害者に接することで、おそらく生きる意味を突きつけられたのでしょう。

 

彼にとっては、今回の行為は正義であり親切心だったのかもしれません。

 

しかし、正義や親切心はどちらに振れても、残酷な結果をもたらします。

 

それを調整するには、多くの本を読んだり音楽を聴いたり映画を観たり、人と付き合ったりして、自分と異なる意見も吸収していく必要があります。

 

「let it be」

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『生きる意味はあるものではない。作るものだと思う。自殺できることを承知で、なお生を選ぶとき、初めてそこに意味が生まれるんだ』刺さる言葉

 

『この世に自分で自分の生きる意味や価値がわかる人間はいません。わかるわけがない。だって、人は皆、なんの意味も価値もなく、ただ、ボロっとこの世に生まれてくるだけだからです』恐山

 

『人は「生きる意味は何か」と問いたがりますが、意味はありません。問う必要もないのです。とにかく生きる。ただその瞬間をしっかり生きるだけです』アルボムッレ・スマナサーラ

 

『私たちが「生きる意味があるか」と問うのは、始めから誤っているのです。私たちは、生きる意味を問うてはならないのです』それでも人生にイエスという