高次生活機能における軽度認知機能低下高齢者と健常高齢者の比較
【高次生活機能における軽度認知機能低下高齢者と健常高齢者の比較、襖田桃子、第51回日本理学療法学術大会、2016.】
<対象>
・65歳以上の高齢者117名(認知症の確定診断がなされている者、要支援・要介護者を除く)。
・除外基準
:認知症者:TDASプログラムで14点以上
:うつ症状:Geriatric Depression Scaleで5点以上
:脳血管障害による片麻痺・高次機能障害、著しい視聴覚障害でコミュニケーションに支障がある場合。
<方法>
・郵送自記式アンケートと会場での自記式アンケートとTDASプログラムを実施。
<結果>
・健常群:47名(40%)
・MCI群:15名(13%):Mild Cognitive Impairment(軽度認知機能低下者)
・除外者:55名(47%)、認知症12名,うつ症状43名
・老研式活動能力指標の5年前より困難と感じる者
:「自分で食事の用意ができますか」→健常群4名(8.5%)、MCI群は5名(33.3%)。
:「自分の薬を管理できますか」→健常群2名(4.3%)、MCI群4名(26.7%)。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
結構、衝撃的な結果です。
平均年齢がわかりませんが、介護認定を受けておらず、概ね健康、健常と考えられた65歳以上のうち、MCI、認知症、うつ症状の方が60%もいます。