マインドフルネス認知療法の検討
【O-YB-07-1:マインドフルネス認知療法の検討、小林憲人、第51回日本理学療法学術大会、2016.】
<マインドフルネス認知療法:Mindfulness-Based Cognitive Therapy:MBCT>
・慢性腰痛に対するエビデンスレベルが高く推奨されている認知行動療法の一種。
・体験に対してある特定の方法で注意を向けることで現れる気づきに特徴を持つ。
<対象-方法>
・A病院に勤務する職員98名中,痛みの主観的評価において痛みの自覚を認めた者で研究に同意しMBCTに参加した20代から60代の職員40名(全体の約40%)。
・MBCT60分実施、定員は10名。
<評価項目>
・痛み(NRS)、腰痛歴、不安・抑うつ尺度(HADS)。
<結果:MBCT実施前→後>
1)NRS:2.91±1.83→1.76±1.64
2)HADSの不安:7.4±3.9→4.6±2.8
3)HADSの抑うつ:7.8±3.3→7.1±3.5
全て有意に改善を認めた。
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MBCTにより短期的には、痛みや不安感などが改善されています。
痛みの原因の一つとして、
認知や行動などの誤りがある場合は、
臨床中の会話の中に、
認知や行動の変化を促すような内容を組み込んでいくことは大事なことになります。
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しかし、いつも思いますが、
一時的ならともかく、
根本的には、
自分を変えることすらかなり困難な作業です。
いやいや、自分を変えることなんてない、
ありのままでいいんだよ。
自分を許し、受け入れよう。
なんてこともあります。
話はそれましたが、
いったいどうしたらいいんですかね。