2017年8月に読んだ本③
11)
「終末期医療の現場で、過剰な延命治療を続けたために、痛くて辛そうに亡くなっていく方をたくさん見てきました。よけいなことをするから、不要な痛みと辛さを患者さんに味わわせているということに気づいていない善意の医療者が大半です。あるいは遺族からの訴訟回避のためにそうせざるを得ない医療者も多い」
「終末期以降は自然の流れに身を任せながら緩和ケアをしっかり行えば、それほど痛がったり苦しんだりせずに、楽にあの世に逝けるはず」
12)
「若いうちは、形ある世界の追及でいい。しかし、歳をとったら、形のない世界の追及をしなさい。見えない世界というものを追及しないことには人生不満足ですよ。羽賀準一・剣道家」
「『命を削って理想を求め、頂点を極めさせてもらって燃え尽きた野球人生も、ほどほどに練習をしてほどほどに遊び、ほどほどに月給を頂いてほどほどに過ごした野球人生も、眼下に広がる大自然の次元から見れば、いずれも夢、幻のごとくと思いましたね』榎本は飛行機の窓に顔を押し付けながら、あふれる涙を止めることができなかった」
13)
「臍下丹田とは人間の下腹部のことだが、力を込めるところではなく、心をしずめ、意識を集中するところ」
「臍下丹田に集中された心は、必ず眉間の中央にある一点である天帝にも集中するようになる」
14)
「飲食後の歯の表面は非常に傷つきやすく、軟らかい状態。そこで歯みがきをすると、ダメージが大きい。食事直後の唾液は、酸性に傾いた状態をもどす」
15)
「あなたは、体は故障したかもしれないが、心まで故障したわけではない。心はあなたのものだ。目が悪くなったといって、どうして心まで悪くなる必要があるのですか。心が身体を動かしていることを忘れてはいけません」