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整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

.鎖骨遠位端骨折 21〜27日目(術後15〜21日目)

2019/9/21〜28

 

9月21日

術後3W(28日)のレントゲンチェックまでは、肩関節90°以下の運動制限。

 

自動の前方挙上30°くらいから三角筋前部線維の痛み、肩内転初期から大胸筋鎖骨部付着部付近の痛み。

ともにそこそこ痛く、あまり自分では動かしたくないレベル。

僧帽筋上部も収縮時や伸張時に痛みが生じるため、頸部の動きに伴い痛みが出る。

左上肢の運動時痛は、右手で保持すると痛みでないので、筋機能低下および損傷による痛みの可能性が高い。

実際、三角筋、大胸筋、僧帽筋上腕二頭筋はかなり萎縮している。

痛みは、irritable(易刺激性)ではないので、等尺性収縮を中心に筋収縮促す。

 

あと気になるのは、肩上方の違和感(異常感覚)と鎖骨縁位端後方の肩前方のピリピリ感。

部位的には鎖骨上神経(Supraclavicular nerve)の損傷っぽいと思います。

 

これは、受傷初期からあり、服が当たっても痛く、三角巾も着けたくなかったです。

かなりのスピードで地面にショルダータックルし、転位も大きかったので、三角筋、大胸筋、僧帽筋の鎖骨付着部ともに損傷してしまったと思われます。

10から8程度に回復しているので、このまま神経損傷の回復を待ち、同時に多少意識して感覚刺激を入れるようにしています(手で触刺激や圧刺激を加えたり、シャワーでお湯や冷水をかけたりなど)。

 

9月25日

前方挙上時の痛みはほぼ改善、早い動作や少し負荷がかかった時は痛みが生じる。

セルフの理学療法継続。

調子良かったせいで、調子乗ってしまったせいと、患者数も多かったため、仕事終了後は肩外側の痛み増強。

ここの所、怪我している部位をかばって意識しているせいか、回復のところにエネルギーを使っているせいか、とても疲れ早く寝てしまいます。

 

9月26日

朝目覚めたとき、左肩挙上中(80°)でびっくりしました。

 

9月27日

診察でした。

レントゲンで緩みなく、120°までOKとなりました。

次回は、2W後(10/11)にチェックです。

 

9月20日(上)と比べると、マルアライメントは改善傾向です。

  

 

しかし、三角筋、大胸筋、僧帽筋の収縮不全および萎縮は残存しています。

↓胸の前で手を合わせて肩内転の等尺性収縮をしているところ。

↓左肩前方挙上(肘関節屈曲90°)の等尺性収縮(右手で抵抗をかけている)。

ADLで一番痛みが出るのが歯磨きです。

ホールドしておかないと、左肩が揺れると響きます。

ですので、階段下りや軽く走っても響きます。

また、左肩後方の異常感覚もあるので、まだリュックが背負えません。

 

可動域制限が取れてきたので、今度はダイナミックな筋収縮も入れていきたいと思います。