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整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

.鎖骨遠位端骨折 6週目(術後5週目)

2019/10/11

 

診察にてレントゲンチェックし、骨癒合良好、ワイヤーの緩みなくROMはfullの許可がでました。

 

鎖骨付近の過敏性は少しずつ軽減しているものの残存。

動きに関しては、鎖骨部や肩鎖関節での問題はほとんどなさそうな感じです。

しかし、三角筋、大胸筋、僧帽筋のダメージによる萎縮、筋機能低下、スパズムにより痛みが出る運動があります。

 

1)可動最終域

可動域に関しては、屈曲や外転は少し左右差がある程度です。

伸展や水平外転のような動きは、三角筋前部の伸張による痛みが生じます。

これに関しては、損傷のダメージや筋機能低下が改善されないと緩めてもダメかなという感じ。

 

2)過負荷

左上肢は筋機能低下により、少し重たいものになると痛みがでます。

特に、僧帽筋上部、三角筋は筋委縮が残存しています。

収縮を促していますが、あまりやると鎖骨付着部の痛みが強くなるので、歯がゆいところ。

 

3)速い運動や切り替え運動

筋機能の低下があり、速い運動や屈曲から伸展など運動が切り替わるときには痛みがでます。

入浴時は上肢の重さが取れるので、水の中で素早い動きなどを繰り返したりしていますが、これもやりすぎると痛みが出ます。

 

4)普段あまりしない動き

三角筋、大胸筋、僧帽筋の収縮を伴う、普段あまりしない動きの時も痛みがでます。

これは、その可動域での筋機能の低下が影響しているので、そこの場所で等尺性収縮などを行うと一時的には改善します。

 

洗髪などの動作は問題ありませんが、更衣動作はまだ制限があります。

朝は、痛みがあります(肋骨も)。

 

次は3W後、チェックで、それまでは荷重がかかるような運動はまだ控えてくださいということでした。

 

全体的には、日に日によくなっているという感じです。

(上)安静時のアライメントや筋ボリュームは改善してきているように思えますが・・・

(下)同じように収縮入れても、三角筋僧帽筋上部がまだしっかり入らいない状態です。