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.コーヒーの健康効果

【コーヒーの健康効果】

 

珈琲好きで、豆挽いて毎日3-4杯飲んでいます。

珈琲は身体に良い食品の一つで、様々な効果が認められています。

 

<死亡率が低下>

・1杯   :12%低下

・2-5杯  :12-18%低下

・6杯以上:16%%低下

・摂取が増えると心臓病、がん、呼吸器疾患、脳卒中、糖尿病、腎臓病による死亡率が減少(パク-2017)。

・心疾患、脳血管疾患、呼吸器疾患による死亡リスクの有意な低下(国立がん研究センター-2015)。

 

<ガン>

1)〇

・がん発症18%↓、死亡リスク24%↓(国立がん研究センター-2015)。

・肝臓がん:死亡率は男性46%、女性39%低下(Marc-2017)。

2)×

・死亡率:男性有意差なし、女性12%上昇(Marc-2017)。

卵巣がん:死亡率は女性31%上昇(Marc-2017)。

 

<肝臓疾患>

・肝硬変:最も多く飲む群では、死亡のリスクは79%低下(Marc-2017)。

・肝臓がん:摂取量が多い人の死亡リスクは、全く飲まない人に比べ40%前後低い(Marc-2017)。

・死亡率の低下:男性59%、女性40%(Marc-2017)。

・摂取量が多い人々では、ALT、AST、γ-GTP、ALPの値が低く、肝機能が良好(Marc-2017)。

 

<脳疾患の予防>

・摂取量が最も多いグループで脳疾患のリスク低下:女性のみ(Marc-2017)。

・低摂取群(1日175mg未満)の女性に比べ、高摂取群(1日3杯以上)の女性では認知症と診断されるリスクが26%低い(Ira-2016)。

・1日3-4杯の人は、ほとんど飲まないに比べて、脳内出血や脳梗塞などの脳血管病は43%低下(2015)。

・レビー小体認知症:コーヒーを飲む人は31%低下(11-55%、5ヶ国)。

・週に1回以上飲む人は、飲まない人に比べて脳内の微小出血が4.46倍少ない。

 

認知症や脳機能>

・記憶力増強やの活動を活性化。

・注意力を高める。

・香りを嗅ぐと、α波が多くでる。

 

パーキンソン病

・31%低下(11-55%、5ヶ国の調査)。

 

<呼吸器疾患>

・1日3-4杯の人は、ほとんど飲まないに比べて、肺炎などの呼吸器病は40%低下(2015)。

ステロイドやグアイフェネシンを含む去痰薬よりも咳嗽を軽減(Raeessi-2013)。

・成人では蜂蜜単独よりも蜂蜜入りコーヒーの方が咳嗽を軽減させる効果が高い(Raeessi-2011)。

 

2型糖尿病

・3-4杯飲む人はほとんど飲まない人に比べて、発症率が男性で17%、女性で38%減少(2009)。

 

<心疾患>

1)〇

・1日3-4杯の人は、ほとんど飲まないに比べて、狭心症心筋梗塞などの心臓病で死ぬ危険性が36%低下(2015)。

・習慣的に飲む人は不整脈の発症リスクが13%低い。

2)×

・高血圧の人が長期にわたって多量摂取すると、有意に心血管イベントの発症リスクが高まる(Mos-2015)。

 

<リスク>

・早産-流産:妊娠中はカフェインが排泄される時間が2倍になる。

・女性の骨折→骨折は4杯程度は問題ないだろう。

 

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コーヒーの摂取は、結構、身体にいいことが多いようです。

 

そして、効果を引き出すには、ペーパフィルターなどでろ過して飲む飲み方が健康に良いようです。

 

・濾過したコーヒーの摂取は飲まないケースと比較して、あらゆる要因による死亡リスク15%減少、心疾患による死亡リスクを男性12%、女性20%引き下げる効果をもたらした。

・フィルターを使ったコーヒーを1日にカップ1-4杯飲んだ人たちが最も死亡リスクが低かった。

 

ろ過しない飲み方だと健康に悪いようです。

・フィルターを使わずに飲んでいた60歳以上の男性には、心臓や血管に起因する死亡リスクが増加。

・コーヒーの粉を煮出して飲む場合に上澄みや沈殿物に多く含まれるカフェストールやカーウェオールは、体内の中性脂肪や悪玉コレステロールのレベルを引き上げる恐れがある。

 

 

参考・引用書籍や資料

コーヒーの淹れ方、フィルター使えば早死にリスク低減か、CNN,2020

長期的な健康効果が科学的に確認された10の食品、Forbes、2017

コーヒーもう一杯で死亡リスク数%減 欧州調査、日経Goody、2017

適量のカフェイン摂取、何をどれだけ飲むべきか?、Forbes、2018

コーヒーの過剰摂取で心血管イベントは有意に増加、日経メディカル、2015

咳には蜂蜜! 薬よりも効果が高い?かぜの代替療法、日経メディカル、2014

日経ビジネス、11月10日号、2014