.「ストーリーとしての競争戦略」その後の時価総額
先日、ストーリーとしての競争戦略を読みました。
戦略の本質は、「違いをつくって、つなげる」ことで、将来はしょせん不確実だけれども、われわれはこの道筋で進んでいこうという明確な意志が戦略ストーリーになります。
サッカーを例に挙げて説明しているところも多かったので、分厚い本ですが楽しく読めました。
この本では、ストーリのある戦略がうまくいっている企業がいくつか紹介されていました。
その企業が10年後どうなったのか、2010年の出版なので、2009年と2019年で時価総額で比較してみました。
2019年は、会社四季報を参照。
2009年は、日経会社情報を参照のものと、株価×株数で計算したのもがあり、正確でないかもしれませんが・・・
①ストーリとしての競争戦略
(2009/11/30) (2019/11/25)
マブチモーター 1928 3027 1.57倍
マニー 339 2999 8.85倍
ベネッセHD 3999 3028 0.76倍
アルバック 937 2102 2.24倍
しまむら 2986 3451 1.16倍
アスクル 617 1651 2.68倍
楽天 9115 13413 1.47倍
ガリバー 623 530 0.85倍
②ダウの犬
(2009/11/30) (2019/11/25)
日産 26822 28464 1.06倍
三井物産 20793 34208 1.65倍
三菱商事 33036 45937 1.39倍
JFE 17143 8245 0.48倍
任天堂 30187 55682 1.84倍
トヨタ 118610 255837 2.16倍
野村HD 22596 19361 0.86倍
パナソニック 27253 23740 0.87倍
キャノン 44399 40012 0.90倍
コマツ 16958 25374 1.50倍
配当などもあるので一概に比較はできませんが、2009年から2019年の時価総額増加率の平均は、
①ストーリとしての競争戦略:2.45倍(6勝2敗):高パフォーマンスのマニーを除くと1.53倍
②日本版ダウの犬:1.27倍(6勝4敗)
③日経平均:2.08倍
④インデックスファンド225の基準価格は、2.50倍
⑤SMTAMダウ・ジョーンズ インデックスファンドの基準価格は、3.99倍
結局、米国株のインデックスファンドが一番パフォーマンスがよさそうです。
ですので、資産形成のためのiDeCoは、アメリカ株のインデックスファンドを中心にして、遊ぶのは日本の小型株が面白いかもしれません。
でも、「沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす」。
今、どの時間軸にいるかですね。