popliteus mのブログ

整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

2017年7月に読んだ本①

1)

【痛みは生理学的反応と感情の両方が密接に絡み合って生まれる感覚】

【痛みは、単なる感覚ではない。個人が持つ多様な感覚と感情が、それぞれの形で交錯して、一人一人に特有の「痛み」を作り上げるのだ】

【痛みを重要な感覚と受け止めるか、大した感覚ではないと考えるかによって、痛みの強さは変わる】

 

2)

【運動中は、「自律神経の中枢」がフル回転で心拍、呼吸、体温を調節する。この、「自律神経の中枢」の疲労こそが運動疲労の正体】

【脳内で持続的に酸化ストレスを減らして、抗酸化効果を発揮し続けるには、1日あたり200mgのイミダペプチドを取るのが有効で、最低2週間ほど取り続けると抗疲労効果が現れる】

 

3)

【「十悪」を守れなかったからといって、自分を責める必要はありません。罪は罪と知って、自分を律します。それを繰り返して、積み重ねていって、自分のこころを育てていくのです】

【理性で生きることによって、「智慧」が生まれます】

 

4)

 

5)

【気圧が下がるとそれをストレスと感じ、交感神経が優位になる。慢性痛では、外部からの負荷を跳ね返そうとする交感神経が活発になるほど、痛みが強くなる】

【自律神経が正常に機能するには、暑い場所では汗をかき、必要な場所では血圧が上がるような、ある程度の「荒っぽい」自然な環境が必要】

 

6)

 

.【発達障害児と運動イメージ】

発達障害児と運動イメージ】

 

松田雅弘:幼児版運動イメージ評価尺度の開発、理学療法学44(3)、2017 より

 

発達障害児

・医療の進歩により低出生体重児の生存率が急激に向上している。

 →低出生体重児発達障害を呈する可能性は高く、発達障害児の増加が報告されている(宮本-2008)。

 

発達障害児は、運動や認知の発育の遅延により、微細な運動制御の障害(字を書く、ハサミなど)が日常生活を困難にすることから、乳幼児期リハビリテーションの対象となる。

 

発達障害児では、運動経験不足などによる運動イメージの不良(転倒や遊具への不用意な接触など)が生じる。

・メンタルローテーション課題の反応時間が健常成人より、発達障害成人で遅い傾向(車谷-2013)。

・運動イメージの発達過程において、発達障害児は自発的な動きや気づきが少ないため、身体図式の形成が未熟(福田-2007)。

 

<運動イメージ>

・運動企図に重要であり、幼児から9-10歳にかけて成熟する。

・運動を伴わず、視覚の助けを得ない視覚イメージを利用することで成立(新田-2015)。

・身体図式は、生後18ヶ月以降に成立し、上下の概念は3歳頃、左右に関する意識は6歳頃に獲得され、8歳頃に利き側が定着する。

 

・運動イメージは、他者の動作や姿勢を模倣するなかで構築されていく。

①他者を認識し自らの身体に移入する。

②自己の視覚だけでなく他者から得た情報を自己の身体に置き換えながら認知する。

③視覚とマッチングすることで自己の身体を感じ認識する。

④情報を取捨選択することで身体意識が高まる。

※社会的なつながり、他者との関わりのなか運動イメージを高めていく。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

正常発達の幼児も、「はいはい」をまったくしなかったのに、幼児の集団の中に入り、他の幼児が「はいはい」しているのを見て、真似して急に行うこともあるようです。

 

このように、運動イメージが社会や他者との関わりのなか構築されていくということなので、いかにそのような場所を提供し、発達を促しやすい情報を多く与えられるかということが大切かもしれません。

 

子供のためには、しっかりと社会に出して、いろいろな刺激を浴びることだ重要です。

 

理学療法士にとっては、運動イメージの構築における①-④の過程を掘り下げていけるといいでしょうね

2017年6月に読んだ本②

6)

和して同ぜず―「明るく、楽しく、たくましく」生きる31の知恵

和して同ぜず―「明るく、楽しく、たくましく」生きる31の知恵

 

 「道心の中に衣食有り。衣食の中に道心無し」伝教大師 〜仕事をちゃんとすれば、衣食に困ることはない〜

「あくまで自分で努力する。しかし、いくら努力しても周囲の援助や、縁という名のめぐり合わせに恵まれないことがある。そこを何とうまくいくように加護してくださいと、手を合わせ、願うのが本来のあり方。お釈迦様は、そうしたすべての人に、救いの手を差しのべるとおっしゃっている」

 

7)

※プレゼント品

 

8)

※図書館

プラセボ

・治療者の衣服、物腰、態度、言葉づかいによって治療の結果が違う。

・「その症状はわからないな」、「この薬で楽になるかはわかりません」という治療者より「すぐに良くなりますよ」あるいは「この薬で楽になりますよ」という治療者の方が患者の状態は良くなる。

・治療者が患者にかける時間が長いほど患者は良くなる。

 

9)

 

10)

 

11)