popliteus mのブログ

整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

投球障害

.少年野球指導者の投球障害予防に関する認識調査

【本間佑介:P1-C-0186:少年野球指導者の投球障害予防に関する認識調査、第50回日本理学療法学術大会(東京)、2015.】 <方法>・2014年6月にT市の野球連盟学童部に所属した48チームの監督、コーチ137名に対し、集合調査法にてアンケート調査を実施。 <ア…

.投球動作のワインドアップ期における動的アライメントと機能的要因との関係

【1001:投球動作のワインドアップ期における動的アライメントと機能的要因との関係、佐藤真樹、第49回日本理学療法学術大会(横浜)、2014.】 <対象>・高校在学中に野球部に在籍した健常男子大学生20名。 <結果>1)ワインドアップの骨盤後傾角度:10.9±…

.高校野球選手のための投球障害-発症予測システム

【0926: 高校野球選手のための投球障害-発症予測システム、~効率的なフィジカルチェックをめざして~、福岡進、第49回日本理学療法学術大会(横浜)、2014.】 <方法>・高校野球部員30名に対し無症候期にフィジカルチェックを実施。・その後の半年間にどの選…

.中学生野球選手におけるセルフチェックテスト“Check 9”の有用性

【0924:中学生野球選手におけるセルフチェックテスト“Check 9”の有用性、遠藤 康裕、第49回日本理学療法学術大会(横浜)、2014.】 <対象>・中学校軟式野球部に在籍する男子中学生27名(年齢:13.2±0.8歳)・障害群15名(肩関節または肘関節の疼痛あり)・対…

.投球障害肩4)

ざっくりまとめてしまうと、Wind upでの不良姿勢やCokingまでの下肢から肩甲帯までの筋機能や柔軟性の低下により、Accelerationでの踏み出し(ステップ)脚への重心移動が不足するため、手の振り(肩内旋)に依存した投球フォーム(手投げ)になる。過度の…

.投球障害肩3)

投球障害肩3)むりやりまとめてみるが、流れは今ひとつ。

投球障害肩2)

【投球障害肩2)】投球相の問題点1)wind up phase・骨盤後傾や胸椎円背→肘下がりや突き出しの要因となる。・十分な両側の股内旋-内転、非軸足の振り上げによる上体の反投球方向の回旋が必要。2)cocking phase・棘上筋よりも他の腱板筋のほうが肩関節前…

.投球障害肩1)

【投球障害肩1)】 <疾患として>・関節唇損傷(SLAP Lesion)・腱板断裂:棘上筋断裂・腱板疎部損傷・上腕二頭筋長頭腱-関節唇複合体損傷・Bennett など <症候群?として>・関節弛緩性(laxity)・関節不安定性:前方、前上方・肩峰下インピンジメント…

大学野球投手における肩関節筋力・関節可動域の変化と投球障害肩の発生の関係

【0923:大学野球投手における肩関節筋力・関節可動域の変化と投球障害肩の発生の関係、宮下浩二、第49回日本理学療法学術大会(横浜)、2014】<対象>・大学硬式野球部投手14名中、健常群7名、有痛群(試合開始期の肩痛)7名<結果:1月中旬(シーズンイン期…

.肘の内側側副靭帯損傷(投球障害)

【肘の内側側副靭帯損傷(投球障害)】<概要>・靭帯断裂による急性発症と靭帯の疲弊化による慢性発症がある(2008-高原)。・プロ野球選手では靭帯の肥厚が認められる。<発症メカニズム>・90°屈曲位で内側側副靭帯に伸張ストレスが生じる(1983-Morrey)…

.肩峰下インピンジメント症候群ー投球障害肩

【肩峰下インピンジメント症候群ー投球障害肩 】 1)肩後方組織の硬さ・肩峰下インピンジメントでは、後方関節包の肥厚(Harryman-1990、Ticker-2000)、後方関節包の長さの低下(Neer-1983)、外旋筋の短縮がみられる。・投球動作で肩後方組織の硬さがある…

.肩関節唇損傷:SLAP(Superior Labrum Anterior) Lesion

「<a href="http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130130-00000253-sph-base" target="_blank">佑、右肩手術も!関節唇損傷判明でブルペン入り白紙…日本ハム</a>」【肩関節唇損傷:SLAP(Superior Labrum Anterior) Lesion】・外傷性の上方関節唇損傷で、投球障害肩に診られるSLAP損傷はTYPE2(関節唇の一部のみが剥離した状態)が多くを占める。・102例…

.オーバーヘッドスポーツにおける2nd内旋の制限

高浜照:肩関節疾患に対する理学療法、理学療法学、2012.<オーバーヘッドスポーツにおける2nd内旋の制限>・野球選手では、投球側では2nd外旋拡大、2nd内旋制限が生じ、回旋可動域が外旋方向に移動したと理解されている。しかし、・2nd外旋の可動域は肩甲…

「投球動作における 3 次元動作解析と肩甲帯周囲の筋活動特性」

OF2-064「投球動作における 3 次元動作解析と肩甲帯周囲の筋活動特性-wavelet 変換による動的周波数解析-」 宮崎 茂明、第46回日本理学療法学術大会、2011年<対象>1)対象群:測定前1ヶ月以内に投球動作による肩関節痛が生じた経験があり、かつ測定時に…

.「投球障害における手内筋の機能不全について」

PI2-254「投球障害における手内筋の機能不全について」栗田 健:第46回日本理学療法学術大会、2011年<対象>・投球障害肘もしくは投球障害肩の24症例(全例男性)。・肘群(投球障害肘13例:平均15.1±2.8歳)。・肩群(投球障害肩11例:平均23.5±11.0歳)。…

.「投球肘障害選手の上肢機能について」

PI2-251「投球肘障害選手の上肢機能についてーピンチ力と投球肘障害の関連性に着目してー」山下 茂雄:第46回日本理学療法学術大会、2011年<対象>・投球肘障害を生じた選手32名(11歳~21歳、平均年齢:14.3歳)。<方法>・ピンチ計を用いて、投球側、非投球…

.「超音波検査を用いたプロ野球投手の棘下筋質的評価」

PI2-205「超音波検査を用いたプロ野球投手の棘下筋質的評価」内薗 幸亮::第46回日本理学療法学術大会、2011年<対象>・シーズンを通して一軍で競技したプロ野球投手37名。・先発群:16名・中継群:21名<測定部位>・安静時および収縮時の棘下筋厚( 肩甲…

第10回東京スポーツ整形外科研修会1)投球肩障害

2012年4月21日 「第10回東京スポーツ整形外科研修会」プログラム1「投球障害肩」SLAP lesionで関節唇が壊れる要因として・上腕骨頭が求心位を取れていない ・肩甲骨上方回旋の不足 ・肩甲骨上方回旋の不足+胸郭の可動性低下があげられる。リリース時でも水…