popliteus mのブログ

整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

下肢スポーツ疾患

.オスグッド・シュラッター(Osgood-Schlatter)病

【オスグッド・シュラッター(Osgood-Schlatter)病】 オスグッド・シュラッター病は、成長期のスポーツ障害で、身長最大発育量年齢の前後1~2年で、大腿四頭筋の牽引刺激により発症するとされています。 大腿四頭筋、大腿筋膜張筋、下腿三頭筋、膝蓋下脂肪…

.膝蓋下脂肪体がオスグッド・シュラッター病における膝関節機能に与える影響

【O-MT-11-1:膝蓋下脂肪体がオスグッド・シュラッター病における膝関節機能に与える影響、水島健太郎、第51回日本理学療法学術大会、2016.】 <対象>1)健常群:8例16膝(男性5例、女性3例、平均年齢13.9歳)2)OSD群:8例16膝(男性4例、女性4例、平均…

腸脛靱帯炎

【腸脛靱帯炎】腸脛靭帯と大腿骨外側上顆の摩擦で生じる膝外側の疼痛で、主にランニング系のスポーツで生じる。<解剖学的要因>・膝屈曲30°付近で、腸脛靭帯と大腿骨外側上顆との距離が狭小。・膝屈曲30°以上で大腿骨外側上顆を前方、膝屈曲30°以下で大腿骨…

大腿四頭筋肉離れ

<大腿四頭筋肉離れ>・肉離れの中では、ハムストリングス、内転筋群に続いて3番目くらいの発生率。・遠心性負荷が高まると損傷が生じやすいと考えられる。・遠心性負荷は、sprintでは立脚初期のdeceleration phaseでの膝屈曲-股関節伸展、サッカーではステ…

ハムストリングスの肉離れ

【ハムストリングスの肉離れ】先日の第9回SPTSのまとめ・肉離れの中でも最も多く、走行時に生じるSprint Typeと股関節の過屈曲によるStretching Typeに分かれる。<Sprint Type>・陸上競技、サッカーで多い。大腿二頭筋長頭の損傷が多く、共同腱を持つ半腱…

.シンスプリント 評価と理学療法

前回のブログでは、シンスプリントを牽引型と収縮型に分類してみましたが、第4回スポーツリハビリテーションワークショップでの、八木先生の話と絡めて見るとhttp://ameblo.jp/kisamaimomo/entry-10670583108.html1)牽引型・片脚ジャンプの着地時に痛みが…

.シンスプリント メカニズム

シンスプリントのメカニズムとしては、牽引型と収縮型に分類できるかもしれません。1)牽引型・足の内返し、足底屈筋群、特にヒラメ筋の牽引力の過剰が主因(横江-2008)。・ヒラメ筋内側線維は、内返し作用が強く、外返しで強い牽引力が加わる(横江-2008…

シンスプリント 病理、解剖.

シンスプリントの圧痛部位からは、後脛骨筋、長趾屈筋、ヒラメ筋、長母趾屈筋、骨膜、骨が挙げられました。病理学的な検討としては、1)骨膜炎 ・骨膜肥厚と骨膜下の骨新生の所見→1例(Michael-1985) ・骨皮質の骨新生の所見→35例中22例(Johnell-198…

シンスプリント 圧痛部位.

シンスプリントの圧痛部位前日のblogに記載した、研究会の報告では圧通部位を a)脛骨内側縁の頂点 b)後方の筋群 c)脛骨内側面 に分類していました。そこから、痛みの部位を推測するとa)長趾屈筋、骨膜b)後脛骨筋c)骨などの由来が考えられます。…