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整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

体幹-骨盤

.上後鋸筋の筋-筋膜性疼痛?

【上後鋸筋の筋-筋膜性疼痛?】 <症例>・40代男性。・左肩甲骨周囲の痛み。・1年前くらいより出現。・数か月おきに痛みが出現し、2-3Wで治まる。・上肢症状-。・XR)C5/6狭小化 痛みは肩甲骨の裏あたりだけどはっきりしないとの表現。安静時でも痛み…

中高年女性における腹圧性尿失禁症状とインナーユニット機能との関係性

生方瞳:中高年女性における腹圧性尿失禁症状とインナーユニット機能との関係性、理学療法学44(5)、2017 <対象>・中高年女性101名(年齢70.1±12.5歳)。・除外基準:神経障害による排尿障害者、尿失禁の治療を受けている者、腰痛または脊椎疾患者、妊娠…

.仙結節靱帯3)

【仙結節靭帯:sacrotuberous ligament】 仙結節靭帯の緊張が高くなる要因としては、仙結節靭帯に付着する大殿筋、大腿二頭筋長頭、多裂筋、脊柱起立筋、梨状筋の緊張により生じることが考えられる。 殿部-下肢痛でみられる仙結節靭帯内側部に過緊張がある…

.仙結節靱帯2)

【仙結節靭帯:sacrotuberous ligament】 片側の殿部から下肢痛を訴える人の中には、下位仙椎から坐骨結節にかけて走行する仙結節靭帯内側部の緊張が反対側より高い場合がある。 仙結節靭帯の緊張が高くなることで生じる痛みにはいくつかの要因があると考え…

.仙結節靱帯1)

【仙結節靭帯:sacrotuberous ligament】<起始-停止>・上部、外側、内側の3つの線維からなる(1997-Willard)。①上部:・腸骨後縁、上後腸骨棘-尾骨。・骨間靭帯の表面を走行。②外側部:・下後腸骨棘-坐骨粗面、梨状筋(一部)。③内側部:・S3-5外側隆…

.コルセットの内腹斜筋への影響

0501「腰部安定化訓練においてコルセット装着の有無が体幹筋活動に及ぼす影響」末廣 忠延: 第47回日本理学療法学術大会、理学療法学39(1)、2012<対象>・健常な男性10名(平均年齢21.3±0.5歳)。<測定課題>・ブリッジ、下肢伸展挙上の2種目。・コルセッ…

脊柱屈曲姿勢の持続後における立位体幹前屈運動の運動学的分析

0452「脊柱屈曲姿勢の持続後における立位体幹前屈運動の運動学的分析」鈴木 謙太郎:第47回日本理学療法学術大会、理学療法学39(1)、2012<被験者>・健常若年男性18人(年齢23.2±0.9歳)。<方法>・椅子上で円背指数20に設定した座位を10分間持続する前…

排便時の骨盤傾斜

0392「排便時の骨盤傾斜に関する研究 ─排便時の骨盤を運動学的に捉えると─」槌野 正裕:第47回日本理学療法学術大会、理学療法学39(1)、2012<対象>・排便困難が主訴としてある10例(男性7例、女性3例、61.9±18.9歳)。<方法>・排便造影検査(defecograp…

.加齢による脊柱アライメント変化

0204「加齢による脊柱アライメント変化の検討(第 3 報)」佐藤 成登志、第47回日本理学療法学術大会、理学療法学39(1)、2012<対象>・健常成人女性89名(22~94 歳、平均年齢58.3±21.3歳)。・成人群:20歳以上~65歳未満45名・高齢者群:65歳以上44名<結…

成長期サッカー選手におけるしゃがみ込み動作について

OI2-034 「成長期サッカー選手におけるしゃがみ込み動作について-疼痛の有無による骨盤運動の違いに着目して-」菰渕 真紀 第46回日本理学療法学術大会 2011年<対象>・中学 1 年生から中学 3 年生までのジュニアサッカーチームに所属する男子 34 名(平均…

仙骨後傾4)

クリスマスの朝っぱらから仙骨後傾という感じですが、仙骨は「sacrum」神聖なる骨といわれているので、ふさわしいのです。仙骨後傾に関与する靭帯の続きですが、仙結節靭帯、仙棘靭帯、骨間靭帯は弛緩するといわれています。これらが後傾に伴いしっかり緩ま…

.仙骨後傾3)

仙骨後傾に対する靭帯の関与仙骨後傾を制限する靭帯は、長背側仙腸靭帯といわれています。内側では脊柱起立筋の腱膜に付着し、深部では多裂筋との連結があるため、脊柱起立筋や多裂筋の収縮は長背側仙腸靭帯を補強します。また、広背筋と大殿筋の収縮は緊張…

.仙骨後傾2)

【仙骨後傾2)】前回の続き。そもそも、仙骨の後傾をどこで判断するのか?PSISとS1-2正中仙骨稜の位置関係や仙骨の傾きで判断するのかもしれませんが、なかなか難しいところです。背臥位では仙骨後傾で起き上がる時に仙骨前傾が生じ、体幹前屈の初期は仙…

.仙骨後傾

【仙骨後傾】・骨盤底筋群がいきみ動作などにより過緊張になっている場合、仙骨が過剰に後傾し仙腸関節痛やCPPの解除による不安定性が生じるとされています。・仙骨後傾とは、腸骨に対しての動きで→仙骨岬角の後方への移動。→岬角上方移動と仙骨後上方への移…

.OF1-021「片側上肢への重錘負荷が歩行時の体幹筋活動に与える影響」

OF1-021「片側上肢への重錘負荷が歩行時の体幹筋活動に与える影響」川島 康洋第46回日本理学療法学術大会 2011年<対象>・健常成人男性 8 名 ( 年齢 26.6 ± 6.2 歳)。<測定課題>・重錘負荷のない歩行 (負荷なし)、右前腕遠位部に体重 5% 、10%の重錘を装…

PI1-276「加齢による脊柱アライメント変化の検討」

PI1-276「加齢による脊柱アライメント変化の検討」佐藤 成登志第46回日本理学療法学術大会 2011年<結果>1)胸椎後彎角・年齢との有意な相関が認められなかった。・成人群44.1°、高齢者群43.2°で有意な差はなかった。2)腰椎前彎角・年齢との有意な相関あ…

PI1-275 「健常人と慢性疼痛患者における胸椎弯曲アライメントの形態特性の比較」

PI1-275「健常人と慢性疼痛患者における胸椎弯曲アライメントの形態特性の比較」尾崎 純第46回日本理学療法学術大会 2011年・ 対象は20-40 歳の健常人と慢性疼痛患者各40名(男女各20名)。・上位胸椎:第7頸椎椎体下面から第6胸椎椎体下面。・下位胸椎:第7…

PI1-081「ヒール高別にみた立位での体幹筋活動とアライメント」

PI1-081「ヒール高別にみた立位での体幹筋活動とアライメント ー矢状面での変化に着目してー」矢口 悦子第46回日本理学療法学術大会 2011年異なるヒール高にて体幹筋活動とアライメントの変化を検討。・足圧中心変化量では、ヒール3、7cm 間にて有意に前方移…

.頸椎-腰椎メモ

Developmental narrow canal 先天性に椎弓根が小さく、椎孔が狭い。加齢に伴い頸髄症などのリスクが高い。頸椎椎弓形成術の適応となる。Bamboo spine 竹様の脊椎所見。安定性は高いため比較的痛みは出にくいが、可動性は制限される。転倒などで重篤な症状に…