popliteus mのブログ

整形外科クリニック理学療法士のひとり言。読んだ本、理学療法、サッカー観戦などとりとめなく

健康

.子宮頸がんとワクチン②

【子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)】 <効果>・感染防止に効果があるとして接種を推奨(WHO-2019)。・子宮頸がんの前癌状態を減らすことが示されている(BMC Public Health-2014)。・ワクチン接種の普及によって将来の罹患率が低下するというエビデン…

.子宮頸がんとワクチン①

【子宮頸がん】 <疫学>1)世界・2018年の新規患者は世界で推定57万人、死者は同31万1千人で約9割が低・中所得国。・死亡リスクは、0.3%。2)日本・全国で1年間に新たに約1万人が診断され、約2800人が死亡。・2014年の新規診断数は10400名で、死亡数は約…

.血液O型は病気に強い?コロナ感染も低リスク

先日、新型コロナウイルスについて、このような記事がありました。 血液O型は低リスク? コロナ感染率、75万人調査 米社血液O型は低リスク? コロナ感染率、75万人調査 米社(時事通信) - Yahoo!ニュース 【ニューヨーク時事】米カリフォルニア州を拠点とす…

ビタミンD

【ビタミンD】 先日のJones骨折のリスク因子でも登場しましたが、ビタミンDはかなり重要な栄養素です。骨はもちろんのこと、筋肉や神経系など様々なところに影響があり、多くの疾患にも関与します。 <機能・効果>①骨の健康維持・カルシウムの腸管からの吸…

慢性閉塞性肺疾患(COPD)の予防に運動が有効

慢性閉塞性肺疾患(COPD)の予防に運動が有効 本日の日経新聞の記事で紹介されていました。 運動によって骨格筋から分泌されるホルモン「アイリシン」の血中濃度が高いほど肺胞の破壊が少ないということです。 また、人の肺胞上皮細胞を使った体外の実験…

.「ニセ医学」に騙されないために

「ニセ医学」に騙されないために 危険な反医療論や治療法、健康法から身を守る!Amazon(アマゾン)1,065円 標準医療は、もちろん完璧ではないけど、様々な精査を受け、そして常に最善のものへとアップデートされている。 もちろんリスクのある治療もある。1…

睡眠について

睡眠と健康には密接なつながりがあります。・質の良い睡眠はアルツハイマー病の予防となる可能性。・不眠症では鬱病や糖尿病が多い。・不規則な睡眠では、糖尿病、脳卒中、心筋梗塞、がん、鬱病が増加。睡眠に関しては、時間と質が問題になるかと思います。…

慢性疼痛

【慢性疼痛】<慢性疼痛とは>・器質的疾患や外傷が原因となり、その原疾患が治癒した後も持続する痛み。・神経の可塑的変化など生物学的要因により発生。・持続する痛みによる身体機能低下、心理的、社会的要因が影響し、それぞれの要因が複雑に関連した痛…

.線維筋痛症

【線維筋痛症】 <有病率>・日本では1.7%(松本-2006)。・米国では2%、50歳以上の女性では男性の6倍以上(Wolfe-1995)。 <特徴>・視床下部、下垂体、副腎系といった神経、内分泌、免疫系の不調が存在(浦野-2008)。・患者の57%はPTSDの既往がある(…

.ミドリムシは花粉症に効く?

「スギ花粉症モデルマウスにおけるユーグレナの効果についての検討、日本食生活学会誌24(3)、2013」 ユーグレナ(和名:ミドリムシ)の摂取により、花粉症マウスの鼻掻き動作が減少しており、花粉症の症状を減少させる可能性が示唆されています。 アレルギー…

脂肪燃焼サプリ宣伝に根拠なし

「脂肪燃焼サプリ宣伝に根拠なし 消費者庁が措置命令」日経・1000人が成功とうたいながら、実際に飲んだモニターは164名のみ。・広告の体験談を語っている女性は、サプリを飲んでいないモデル。・効能を証言した医師は実在しない。・これまでに1億6千万円…

うつ病 運動療法の効果

<運動療法の効果>・1日30分の歩行運動を10日間行うとうつ病の症状の改善が見られた(2001-Dimeo)。・動物の実験では、学習性無力感や絶望感が有意に抑制(2003-Greenwood)。・週に3回、30分の70-85%の強度の有酸素運動は、薬と同等の効果、長期的には薬…

うつ病 ストレスホルモンとBDNF

<ノルアドレナリン>・ストレスによる扁桃体の活動はノルアドレナリンを分泌させる。・注意や知覚、意欲、覚醒に影響する信号を増強させる、下垂体を刺激しコルチゾールを分泌させる働きがある。・うつ病患者では、ノルアドレナリンの分解産物であるメトキ…

Nスペ うつ病〜防衛本能がもたらす宿命

Nスペ 病の起源 うつ病~防衛本能がもたらす宿命見逃してしまったのでオンデマンドでみました。<うつ病の発症メカニズム>不安や恐怖 ↓ 扁桃体の過活動 ↓ストレスホルモンの分泌 ↓神経細胞の栄養物質の減少 ↓ 神経細胞の栄養不足による萎縮 ↓意欲、行動の低…

気象病

毎年ですが、5月半ばくらいから下肢痛が強くなったり、足がつったり、頭痛がする人が多くなる印象があります。梅雨時期で天候が不順になっており、「気圧」、「温度」、「湿度」の変化が影響を与えることもあるようです。気圧の低下により、痛みが出るとの研…

日経ランニング特集「脳力アップ走って実感」

7月20日の日経新聞はランニング特集「脳力アップ走って実感」が掲載されています。ランニングなどの軽い運動は、身体だけでなく脳にもよい。1)中強度のランニング(最大酸素摂取量50~60%)左脳の前頭前野背外側部(46野)が活性化。46野の活性化により、…

前足部着地

昨日、ランニング特集で出ていた、前足部着地を試してみました。ちなみに、私は1週間に1回も走らない、1回につき5kmくらいしか走らないレベルのジョガーです(ジョガーとも呼べない)。昨日も、1か月以上ぶりでした。記録です。2012/03/20 ランタイム: 24:33…

日経新聞、ランニング特集「裸足ラン、自然で快適 」

昨日の、日経新聞のランニング特集。 「裸足ラン、自然で快適 」-前足部から着地 衝撃緩和、効率もアップ-裸足での前足部着地が紹介されていました。【独特のサンダルを履いてメキシコ山中を駆けるタラウマラ族。その存在を世に知らしめたベストセラー『BO…

NHKスペシャル「ここまで来た!うつ病治療」

昨夜の、NHKスペシャルは「ここまで来た!うつ病治療」でした。うつ病は、情動反応と記憶に関与し恐怖や不安に反応する「扁桃体」の暴走と考えられている。扁桃体は、背外側前頭前野(DLPFC)による抑制や25野によりコントロールされるようです。最新の治療法…

糖尿病と運動

たまたま糖尿病の話題が続いたので、<2型糖尿病の予防としては>・筋のインスリン抵抗性を是正することが重要。→糖尿病では、インスリンが効きにくい身体になっている。<インスリンが効きにくい身体になるのは?>・脂肪細胞より分泌されるアディポサイト…

糖尿病・骨粗鬆症

本日の日経新聞より「細胞シートで糖尿病根治」膵臓の細胞をシート状に培養して移植。iSP細胞と組み合わせれば、将来的には根治療法の実現につながる可能性。「骨粗鬆症の骨再生」骨の形成を抑制するたんぱく質を発見。このたんぱく質の働きを抑えて骨を再生…

.携帯電話の電磁波の影響

「携帯電話の電磁波、脳腫瘍リスク増大も WHO専門組織調査 米業界団体は反発」6月1日 日経新聞(夕刊)WHOの国際がん研究機関(IARC)は、「携帯電話の電磁波が脳腫瘍を発症するリスクを増大させる可能性がある」とする調査結果を発表した。全体と…

放射線の量

放射線技師の方に「放射線の量」というものをいただきました。おやっと思ったのが、ブラジルのガラパリ(10ミリシーベルト)。世界平均2.4ミリシーベルトの約4倍です。(日本は1.4ミリシーベルト)大地の質によって、高自然放射線地域というものがあるそう…

アリス症候群

「不思議の国のアリス症候群」というものがあるのを初めて知りました。目に異常がないのに、自分が小さくなったと感じたり、大きくなったと感じたりするような症状がでるものです。実は、自分は小学生くらいにこの経験があり、自分が小さくなっているような…

帯状疱疹

【帯状疱疹】昨日の日経新聞夕刊に、帯状疱疹の記事が載っていました。私が勤務するクリニックでも、「帯状疱疹後神経痛」の方が多く来院されています。「帯状疱疹後神経痛」とは、帯状疱疹による皮膚症状が治まった後も、激しい痛みだけが残存するもので、…

体重のコントロール

9月24日の日経新聞には、体重と健康の記事が2件ありました。<乳がん>・20歳の時に比べて体重が増えた女性ほど、閉経後に乳がんを発症する危険が高い。・脂肪組織から分泌される女性ホルモンのエストロゲンが乳がん発症リスクを高める可能性。<慢性疾患>…